ロイヤルオペラハウスにおいて行われた 英国ロイヤルバレエ団による演目「白鳥の湖」のプログラム(筆者所有)の表紙 |
作家 / 編集者であるニック・カイム(Nick Kyme)作「シャーロック・ホームズ / 遺産(Sherlock Holmes : The Legacy of Deeds → 2024年7月8日 / 7月14日付ブログで紹介済)」(2017年)の場合、
(1)「最後の事件(The Final Problem → 2022年5月1日 / 5月8日 / 5月11日付ブログで紹介済)」
(2)3年間の第空位時代
(3)「空き家の冒険(The Empty House → 2022年5月27日 / 7月1日 / 7月10日 / 7月17日 / 7月24日 / 7月29日 / 8月3日 / 8月6日付ブログで紹介済)」
を経て、シャーロック・ホームズがロンドンに帰還した1894年の冬から始まる。
Royal Opera House Exterior (Photography by Luke Hayes) - ロイヤルオペラハウスで購入した絵葉書から抜粋。 |
3週間程、仕事が全くなく、ベーカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)にずーっと閉じこもっているホームズのことを心配したジョン・H・ワトスンは、自分のポケットマネーを叩いて、ホームズをロイヤルオペラハウス(Royal Opera House → 2015年8月29日付ブログで紹介済)へと連れ出す。
The auditorium of the Royal Opera House (Photography by Sim Canetty-Clarke) - ロイヤルオペラハウスで購入した絵葉書から抜粋。 |
演目は、ドイツを舞台にして、悪魔ロットバルト(Baron Von Rothbart)による呪いで白鳥に姿を変えられた王女オデット(Princess Odette)と王子ジークフリート(Prince Siegfried)の悲恋を描いたクラシックバレエ「白鳥の湖(Swan Lake)」だった。
バレエ「白鳥の湖」は、湖岸において、王子ジークフリートが、白鳥に変えられた王女オデットに出会う第2幕目(Act II)に入る。その時、舞台上の照明が薄暗くなり、突然、後ろの方の幕が下りる。そして、再度、幕が上がる。そこには、白鳥を踊っていた女性ダンサーの一人が、俯せになって倒れていたのである。
ホームズとワトスンの2人が急いで舞台上へと駆け付けるが、彼女が既に死亡していることは、明らかで、死因は後頭部への一撃だった。
「白鳥の湖」は、ロシアの作曲家であるピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(Pyotr Ilyich Tchaikovsky:1840年ー1893年)が作曲したバレエ音楽、そして、それを用いたバレエ作品である。
なお、「白鳥の湖」は、チャイコフスキーが初めて発表したバレエ音楽となっている。
モスクワ(Moscow)のボリショイ劇場(Bolshoi Theatre)において、1877年に「白鳥の湖」が初演された際、あまり良い評価を得られなかった。
1893年のチャイコフスキーの没後、
*マリウス・プティパ(Marius Petipa:1818年ー1910年)- フランス出身のバレエダンサー / 振付家
*レフ・イワノヴィッチ・イワノフ(Lev Ivanovici Ivanov:1834年ー1901年)- ロシアのバレエダンサー / 振付家
が大幅な改訂を行い、再演を経て、クラシックバレエを代表する作品の一つとして定着していく。
その結果、現在上演されている「白鳥の湖」は、多くがプティパ=イワノフ版をベースにしている。
「白鳥の湖」は、チャイコフスキーが作曲した「眠れる森の美女(The Sleeping Beauty)」と「くるみ割り人形(The Nutcracker)」と一緒に、「3大バレエ」と呼ばれている。
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