2022年10月7日金曜日

グラフィックノベル「シャーロック・ホームズの世界1 キーロッジ事件」(Sherlock Holmes Society 1 - L’Affaire Keelodge)- その1

フランスの Editions Soleil 社から2015年から出版されている
「シャーロック・ホームズの世界1 キーロッジ事件」の表紙

本作品は、フランスの Editions Soleil 社から2015年に出版されている。

なお、フランス語版(オリジナル版)のスタッフは、以下の通り。


・原作(Story by):  Sylvain Cordurie

・漫画(Art by):  Stephane Bervas

・彩色(Colors by):  Jean Bastide

・カバー(Cover by):  Ronan Toulhoat


1891年5月から1894年4月までの3年間に及ぶ不在期間後、「空き家の冒険(The Empty House → 2022年5月27日 / 7月1日 / 7月10日 / 7月17日 / 7月24日 / 7月29日 / 8月3日 / 8月6日付ブログで紹介済)」事件を経て、ロンドンに戻ったシャーロック・ホームズは、同年7月、ホワイトチャペル地区(Whitechapel)において、ジョン・H・ワトスンやスコットランドヤードのレストレード警部(Inspector Lestrade)と連携して、切り裂きジャック(Jack the Ripper)の模倣犯を遂に捕らえる。


翌朝、切り裂きジャックによる凶行阻止を知らせる新聞売りの呼び声の中、外出しようとしたシャーロック・ホームズとワトスンであったが、シャーロックの兄であるマイクロフト・ホームズ(Mycroft Holmes)の訪問を受ける。

マイクロフトは、「ある事件の捜査のため、今から北アイルランドのある村へ、自分と一緒に行ってほしい。」と、ホームズとワトスンの二人に告げた。急な依頼を断るシャーロックであったが、マイクロフトがレベッカ・ジョーンズ夫人(Mrs. Rebecca Jones)の名前を出すと、ワトスンの顔色が急に変わった。マイクロフトによると、レベッカは、兵士として、他の仲間と一緒に、北アイルランドのある村へ向かったが、全員、部隊に帰還していないのであった。


ワトスンのことを案じたシャーロックは、マイクロフトの要請に応じて、マイクロフトとワトスンと一緒に、列車、船、そして、馬車を乗り継いで、北アイルランドにあるキーロッジ(Keelodge)村の入口に到着する。

キーロッジ村は、山間の開けた土地にある村で、周囲を高い崖等に囲まれていた。シャーロック達がキーロッジ村を見下ろすと、なんと、村は英国政府が派遣した軍によって包囲されていたのである。


英国政府が派遣した軍によって包囲されたキーロッジ村を偵察する
シャーロック・ホームズ(右側)と
軍のゴッギンス大尉(Capitaine Goggins - 左側)

マイクロフトの説明によると、キーロッジ村の住民はゾンビ化しているそうで、

(1)その原因究明

(2)行方不明になっているレベッカ達の捜索

を、シャーロックに指示する。

その後、軍の装備で身を固めたシャーロックとワトスンの二人は、軍の兵士数名を率いて、キーロッジ村へと潜入するのであった。


果たして、キーロッジ村では、一体、何が起きているのか?そして、行方不明となったレベッカ達は、どうなったのだろうか?


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