2023年1月28日土曜日

鹿撃帽を冠ったシャーロック・ホームズ - その3

サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年-1930年)が執筆したシャーロック・ホームズシリーズにおいて、鹿撃帽(deerstalker)を冠ったシャーロック・ホームズの挿絵につき、引き続き、紹介したい。


鹿撃帽は、ホームズのトレードマークとなっているが、コナン・ドイルの原作上、鹿撃帽のことに関しては、言及されていない。


ホームズに鹿撃帽を冠らせたのは、挿絵画家のシドニー・エドワード・パジェット(Sidney Edward Paget:1860年ー1908年)による発案で、鹿撃帽を冠ったホームズが初登場するのは、短編4作目の「ボスコム谷の謎(The Boscombe Valley Mystery)」である。


(7)「プライアリスクール(The Priory School)」(挿絵:シドニー・パジェット


画面左側の人物が、シャーロック・ホームズ。

「プライアリスクール」は、ホームズシリーズの短編小説56作のうち、29番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1904年2月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー(Collier’s Weekly)」の1904年1月30日号に掲載された。

同作品は、1905年に発行されたホームズシリーズの第3短編集「シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)」に収録された。


死体に駆け寄っている画面中央の人物が、ホームズ。

画面の一番右側の人物が、ホームズ。

画面左手奥に居る人物のうち、
左側がホームズ。

自転車を調べるためにしゃがみ込んでいる
画面手前の人物が、ホームズ。

(8)「ブラックピーター(Black Peter)」挿絵:シドニー・パジェット


画面中央の人物が、ホームズ。

「ブラックピーター」は、ホームズシリーズの短編小説56作のうち、30番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1904年3月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー」の1904年2月27日号に掲載された。

同作品は、ホームズシリーズの第3短編集「シャーロック・ホームズの帰還」(1905年)に収録された。


画面右側から2番目の人物が、ホームズ。

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