2023年2月6日月曜日

ドラキュラの世界<ジグソーパズル>(The World of Dracula )- その8

英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より2021年に出ているジグソーパズル「ドラキュラの世界(The World of Dracula)」のイラスト内には、アイルランド人の小説家であるブラム・ストーカー(Bram Stoker)こと、エイブラハム・ストーカー(Abraham Stoker:1847年ー1912年)が1897年に発表したゴシック小説 / ホラー小説「吸血鬼ドラキュラ(Dracula → 2017年12月24日 / 12月26日付ブログで紹介済)」の物語に関して、基本的に、左下から左上へ、そして、右上へと進み、最終的には、右下で完結するように、各場面が散りばめられているので、前回と同様に、順番に紹介していきたい。


<ウィットビーにて(In Whitby)>


今回は、「その1」となる。


(18)


友人のルーシー・ウェステンラと一緒に、
ウィットビーに滞在しているミナ・マレーは、
ドラキュラ城へ出かけたまま、全く連絡がない
婚約者であるジョナサン・ハーカーの身を案じていた。

英国にその魔手を伸ばそうと計画していたドラキュラ伯爵(Count Dracula)は、トランシルヴァニア(Transylvania)にあるドラキュラ城(Castle Dracula)を出発すると、ヴァルナ(Varna - 現在のブルガリア北東部の黒海(Black Sea)沿岸にある都市)からロシア船「デメテール号(Demeter)」に乗って、イングランド北部ヨーク州(Yorkshire)にある港町ウィットビー(Whitby)へと降り立った。

そのウィットビーには、ドラキュラ城に囚われの身となっているジョナサン・ハーカー(Jonathan Harker)の婚約者であるミナ・マレー(Mina Murray)が、友人のルーシー・ウェステンラ(Lucy Westenra)と一緒に、滞在していたのである。

ミナ・マレーは、ジョナサン・ハーカーからの便りが全くないため、彼の身を案じていた。


017年に英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から発刊された
「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版から抜粋 -
ドラキュラ城へ出かけたまま、音信不通になっている
婚約者であるジョナサン・ハーカーのことを心配する
ミナ・マレー(右側の人物)と
彼女の友人であるルーシー・ウェステンラ(左側の人物)

(19)


ルーシー・ウェステンラが、3人の男性から同時に求婚を受ける場面 -
他の絵から推測すると、画面左側から、
後のゴルダミング卿となるアーサー・ホルムウッド、精神科医であるジャック・セワード、
そして、米国人の冒険家であるクウィンシー・モリス、が描かれている。

ミナ・マレーの友人で、非常に美しいルーシー・ウェステンラは、以下の3人の男性から求婚を受けていた。


*アーサー・ホルムウッド(Arthur Holmwood):後のゴダルミング卿(Lord Godalming)

*ジャック・セワード(Jack Seward):精神科医(psychiatrist)

*クウィンシー・モリス(Quincey Morris):米国テキサス州の大地主


最終的に、ルーシー・ウェステンラは、アーサー・ホルムウッドの求婚を受け入れる。求婚が叶わなかったジャック・セワード医師とクウィンシー・モリスであったが、アーサー・ホルムウッドとルーシー・ウェステンラを含めた4人は、引き続き、仲の良い友人であり続けることを誓った。

生憎と、アーサー・ホルムウッドの父親であるゴダルミング卿の健康状態は思わしくなく、アーサー・ホルムウッドとルーシー・ウェステンラの結婚式を見られるかどうか、難しい状況だった。


017年に英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から発刊された
「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版から抜粋 -
3人の男性から同時に求婚を受けたルーシー・ウェステンラは、
最終的に、アーサー・ホルムウッドの求婚を受け入れたのである。


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