2023年2月18日土曜日

ドラキュラの世界<ジグソーパズル>(The World of Dracula )- その11

英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より2021年に出ているジグソーパズル「ドラキュラの世界(The World of Dracula)」のイラスト内には、アイルランド人の小説家であるブラム・ストーカー(Bram Stoker)こと、エイブラハム・ストーカー(Abraham Stoker:1847年ー1912年)が1897年に発表したゴシック小説 / ホラー小説「吸血鬼ドラキュラ(Dracula → 2017年12月24日 / 12月26日付ブログで紹介済)」の物語に関して、基本的に、左下から左上へ、そして、右上へと進み、最終的には、右下で完結するように、各場面が散りばめられているので、前回と同様に、順番に紹介していきたい。


<ロンドンにて(In London)>


今回は、「その2」となる。


(25)


ドラキュラ伯爵に襲われて亡くなったルーシー・ウェステンラは、
不死の吸血鬼として復活すると、
ハムステッドヒースにおいて、子供達に襲いかかると、
血を吸い、彼らを衰弱させる事件を引き起こしたのである。

エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授(Professor Abraham Van Helsing)達は、晩から夜にかけて、ハムステッドヒース(Hampstead Heath → 2015年4月25日付ブログで紹介済)にて、子供達が白衣の女性に襲われる事件がを聞きつける。謎の女性に襲われた子供達は、首筋に鼠か、あるいは、子犬に咬まれたような傷痕があることに加えて、非常に衰弱した状態で戻って来たのである。


ハムステッドヒース入口に立つ標識


ハムステッドヒースに倒れている灌木


ヴァン・ヘルシング教授達が、アーサー・ホルムウッド(Arthur Holmwood)の婚約者で、ウィットビー(Whitby)でドラキュラ伯爵(Count Dracula)に襲われて亡くなったルーシー・ウェステンラ(Lucy Westenra)を埋葬した棺を開けてみたところ、不思議なことに、棺内に彼女の遺体はなかった。


017年に英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から発刊された
「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版から抜粋 -
ロンドンへと向かうエイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授は、
ハムステッドヒースにおいて、子供達が白衣の女性に襲われる事件に関する新聞記事を目にする。


017年に英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から発刊された
「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版から抜粋 -
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授達が、ルーシー・ウェステンラの棺を開けると、
中に彼女の遺体はなく、空であった。
一番下のコマで言うと、画面左側から、ヴァン・ヘルシング教授、精神科医のジャック・セワード、
そして、ルーシーの婚約者であるアーサー・ホルムウッド。

017年に英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から発刊された
「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版から抜粋 -
驚くことに、ルーシー・ウェステンラは、
不死の吸血鬼として復活して、
夜な夜な、血を求めて、彷徨い歩いていたのである。
一番下のコマで言うと、画面左側から、ジャック・セワード医師、アーサー・ホルムウッド、
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授、そして、吸血鬼と化したルーシー・ウェステンラ。

ヴァン・ヘルシング教授達が調べた結果、ドラキュラ伯爵に襲われて亡くなったルーシー・ウェステンラが、吸血鬼(vampire)と化して復活し、夜に棺から抜け出すと、ハムステッドヒースにおいて、子供達を襲い、彼らの血を吸っていたことが判明する。


(26)


棺の中で眠るルーシー・ウェステンラの心臓に杭を打ち込むヴァン・ヘルシング教授達。
画面左側から、時計回りに、アーサー・ホルムウッド、エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授、
クウィンシー・モリス、そして、ジャック・セワード医師。

ヴァン・ヘルシング教授とアーサー・ホルムウッドは、ルーシー・ウェステンラの元求婚者であるジャック・セワード医師(Dr. John Seward)とクウィンシー・モリス(Quincey Morris)の2人に協力を求めると、彼女が眠る墓地へと向かった。


ハイゲート墓地(Highgate Cemetery → 2018年11月4日 / 11月11日付ブログで紹介済)の
エジプト街(Egyptian Avenue)の入口


ハイゲート墓地のレバンン回廊(Circle of Lebanon

ヴァン・ヘルシング教授の指示に従って、ジャック・セワード医師とクウィンシー・モリスの2人が見守る中、アーサー・ホルムウッドは、柩の中で眠るルーシー・ウェステンラの遺体の心臓に向けて、杭を打ち込んだ。


017年に英国の出版社 Usborne Publishing Ltd. から発刊された
「吸血鬼ドラキュラ」のグラフィックノベル版から抜粋 -
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授達は、
棺の中で眠るルーシー・ウェステンラの心臓に杭を打ち込んで、
本当の永遠の眠りにつかせた。
一番最初のコマで言うと、画面左側から、アーサー・ホルムウッド、
ヴァン・ヘルシング教授、クウィンシー・モリス、
そして、ジャック・セワード医師。

これで、ドラキュラ伯爵により、不死(un-dead state)の吸血鬼にされたルーシー・ウェステンラは、本当の永遠の眠りについてたのである。


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