2022年9月16日金曜日

ロンドン ウィンポールストリート82番地(82 Wimpole Street)

推理小説「月長石」の作者である
ウィリアム・ウィルキー・コリンズが亡くなった
ウィンポールストリート82番地は、
画面中央の外壁が白い建物である。

米国ユタ州ソルトレークシティー出身の作家であるサム・シチリアーノ(Sam Siciliano:1947年ー)が2017年に発表した「シャーロック・ホームズの更なる冒険 / 月長石の呪い(The further adventures of Sherlock Holmes / The Moonstone’s Curse → 2022年8月28日付ブログで紹介済)」 がベースにしている推理小説「月長石(The Monnstone)」(1868年)の作者で、ヴィクトリア朝時代(1837年-1901年)に活躍した英国の小説家 / 推理作家 / 劇作家のウィリアム・ウィルキー・コリンズ(William Wilkie Collins:1824年ー1889年 → 2022年9月2日 / 9月4日付ブログで紹介済)が亡くなった場所が、ロンドン 市内にある。



彼は、1824年1月8日に、ロイヤルアカデミー(Royal Academy)に所属する高名な風景画家であるウィリアム・コリンズ(William Collins)とハリエット・ゲッデス(Harriet Geddes)の長男としてロンドンに出生し、父親の名前に因んで、ウィリアム・ウィルキー・コリンズと名付けられるが、名付け親(godfather)であるデイヴィッド・ウィルキー(David Wilkie)からもらったミドルネームを用いて、ウィルキー・コリンズ(Wilkie Collins)と呼ばれるようになった。



1850年代、痛風(関節炎)の最初の発作がウィルキー・コリンズを襲い、鎮痛剤として服用した阿片チンキに次第に耽溺するようになり、この悪癖が彼の晩年を苦しめることになる。



1889年9月23日、ウィルキー・コリンズは、中風の発作(paralytic stroke)により亡くなるが、彼が亡くなった家が、ロンドン の中心部シティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)のマリルボーン地区(Marylebone)内にある。



南側には、地下鉄オックスフォードサーカス駅(Oxford Circus Tube Station)から、地下鉄マーブルアーチ駅(Marble Arch Tube Station)へと向かって、西に延びるオックスフォードストリート(Oxford Street → 2016年5月28日付ブログで紹介済)が、また、北側には、地下鉄グレートポートランドストリート駅(Great Portland Street Tube Station)から、地下鉄ベーカーストリート駅(Baker Street Tube Station)へと向かって、西に延びるマリルボーンロード(Marylebone Road)がある。

オックスフォードストリートに並行して、その北側には、キャヴェンディッシュスクエア(Cavendish Square →2015年4月5日付ブログで紹介済)から西に延びるウィグモアストリート(Wigmore Street → 2017年8月19日付ブログで紹介済)がある。キャヴェンディッシュスクエアから始まるウィグモアストリートの右手には、今も医療関係の施設や建物が立ち並ぶハーリーストリート(Harley Street → 2015年4月11日付ブログで紹介済)が、マリルボーンロードへと向かって、北に延びている。更に、ウィグモアストリートを進み、次に右手に見えるウィンポールストリート(Wimpole Street)へと右折。ウィンポールストリートを北へ25m程進んだ左手に見えるウェルベックウェイ(Welbeck Way)の手前に建つウィンポールストリート82番地(82 Wimpole Street)が、それである。


ウィンポールストリート82番地の建物の外壁には、
プラークは架けられていない。
(グロースタープレイス65番地の建物に、既にプラークが書けられているため)


ウィンポールストリート82番地の建物の外壁には、ウィリアム・ウィルキー・コリンズがここで亡くなったことを示すプラークは、特に架けられていない。

ウィリアム・ウィルキー・コリンズが、結婚という形態に批判的であり、生涯結婚はしなかったが、1850年代に出会ったキャロライン・グレーヴス(Caroline Graves)という未亡人の女性と、彼が1889年に亡くなるまで同居していた家であるグロースタープレイス65番地(65 Gloucester Place → 2022年9月14日付ブログで紹介済)に既にプラークが架けられており、基本的に、1個人1プラークという原則があるためである。


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