2022年9月14日水曜日

ロンドン グロースタープレイス65番地(65 Gloucester Place)

推理小説「月長石」の作者であるウィリアム・ウィルキーコリンズが
住んでいたグロースタープレイス65番地の全景写真

米国ユタ州ソルトレークシティー出身の作家であるサム・シチリアーノ(Sam Siciliano:1947年ー)が2017年に発表した「シャーロック・ホームズの更なる冒険 / 月長石の呪い(The further adventures of Sherlock Holmes / The Moonstone’s Curse → 2022年8月28日付ブログで紹介済)」 がベースにしている推理小説「月長石(The Monnstone)」(1868年)の作者で、ヴィクトリア朝時代(1837年-1901年)に活躍した英国の小説家 / 推理作家 / 劇作家のウィリアム・ウィルキー・コリンズ(William Wilkie Collins:1824年ー1889年 → 2022年9月2日 / 9月4日付ブログで紹介済)が住んでいた場所が、ロンドン 市内にある。



彼は、1824年1月8日に、ロイヤルアカデミー(Royal Academy)に所属する高名な風景画家であるウィリアム・コリンズ(William Collins)とハリエット・ゲッデス(Harriet Geddes)の長男としてロンドンに出生し、父親の名前に因んで、ウィリアム・ウィルキー・コリンズと名付けられるが、名付け親(godfather)であるデイヴィッド・ウィルキー(David Wilkie)からもらったミドルネームを用いて、ウィルキー・コリンズ(Wilkie Collins)と呼ばれるようになった。

推理小説「月長石」の作者であるウィリアム・ウィルキーコリンズが、
キャロライン・グレーヴスという未亡人の女性と彼女の連れ子と一緒に
暮らしていた家が、グロースタープレイス65番地の建物である。


ウィルキー・コリンズは、結婚という形態に批判的であり、生涯結婚はしなかったが、1850年代に出会ったキャロライン・グレーヴス(Caroline Graves)という未亡人の女性と、(彼が全く結婚に同意しないため、彼女が別の男性と結婚していた2年間(1868年ー1870年)を除いて、)彼が1889年に亡くなるまで同居して、彼女の連れ子(ハリエット(Harriet))を自分の娘として育てた。ウィルキー・コリンズがキャロライン・グレーヴス達と一緒に同居していた家が、ロンドン の中心部シティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)のマリルボーン地区(Marylebone)内にある。


南側には、地下鉄オックスフォードサーカス駅(Oxford Circus Tube Station)から、地下鉄マーブルアーチ駅(Marble Arch Tube Station)へと向かって、西に延びるオックスフォードストリート(Oxford Street → 2016年5月28日付ブログで紹介済)が、また、北側には、地下鉄グレートポートランドストリート駅(Great Portland Street Tube Station)から、地下鉄ベーカーストリート駅(Baker Street Tube Station)へと向かって、西に延びるマリルボーンロード(Marylebone Road)がある。

ベーカーストリート(Baker Street)に並行して、オックスフォードストリートからマリルボーンロードへと向かって北へ延びるグロースタープレイス(Gloucester Place)の左手、モンタギュープレイス(Montagu Place:北側)とジョージストリート(George Street)に挟まれたグロースタープレイス65番地(65 Gloucester Place)が、それである。


グロースタープレイス65番地の建物外壁に架けられている
ウィリアム・ウィルキー・コリンズがここに住んでいたことを示すプラーク


現在、グロースタープレイス65番地の地上階(Ground Floor)の白い外壁に、「ウィリアム・ウィルキー・コリンズが、ここに住んでいた」旨の London County Council のプラークが架けられている。


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