2023年3月26日日曜日

フランケンシュタインの世界<ジグソーパズル>(The World of Frankenstein )- その6

英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より2022年に出ているジグソーパズル「フランケンシュタインの世界(The World of Frankenstein)」のイラスト内には、英国の小説家メアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィン・シェリー(Mary Wollstonecraft Godwin Shelley:1797年ー1851年)1818年1月に発表したゴシック小説「フランケンシュタイン、或いは、現代のプロメテウス(Frankenstein; or, the Modern Prometheus. → 2021年3月24日付ブログで紹介済)」の物語に関して、各場面が散りばめられているので、前回と同様に、順番に紹介していきたい。


怪物の話(The Creature’s Narrative)>


今回は、「その1」となる。


(9)


ヴィクター・フランケンシュタインが創造した怪物は、
森の中へその身を潜めると、
小果実を食べて、一時的に飢えを凌いだ。

科学者を志し、故郷のジュネーヴを離れて、ドイツのバイエルン地方の名門大学であるインゴルシュタット大学(Ingolstadt University)に留学中のヴィクター・フランケンシュタイン(Victor Frankenstein)が創造した「怪物(Creature)」は、研究室から逃げ出し、森の中へその身を潜めると、小果実を食べたり、小川の水を飲んだりして、飢えを凌いだ。しかし、それは一時的なもので、怪物は、食べ物等を求めて、更に森の中を彷徨い歩いた。


2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された
「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 -
ヴィクター・フランケンシュタインの研究室から逃げ出した
怪物は、森の中で、小果実を食べたり、小川の水を飲んだりしたが、
それだけでは十分とは言えなかった。

(10)


森から彷徨い出て、村人達と出会った怪物は、
その外見の醜さ故に、忌み嫌われた上に、迫害を受ける。

森の中から彷徨い出て来た怪物は、ある小村に辿り着き、そこで、彼の創造主であるヴィクター・フランケンシュタイン以外の人間に、初めて遭遇する。その出会いは、最悪で、外見の醜さ故に、怪物は、村人達から忌み嫌われ、迫害を受けるのであった。


2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された
「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 -
森から彷徨い出た怪物は、
そこで遭遇した村人達から迫害を受けたため、
再び、森の中へと逃げ込む。

(11)


森の奥深くを彷徨い歩く怪物は、
掘っ立て小屋に暮らすド・レーシー一家の存在を知る。

再び、森の中へ逃げ込んだ怪物は、森の奥深くで、掘っ立て小屋へと辿り着き、その物置小屋で眠りについた。翌朝、人間達の声で目を覚ました怪物が、壁の板の隙間から、掘っ立て小屋の中の様子を伺うと、年老いた盲目の父親を家長とするド・レーシー(De Lacey)一家が暮らしていたのである。


2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された
「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 -
森の中へ再び逃げ込んだ怪物は、
森の奥深くにある掘っ立て小屋に住む
ド・レーシー一家のことを知るのであった。

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