2023年8月26日土曜日

ウォーリック州(Warwickshire) ストラトフォード=アポン=エイヴォン(Stratford-upon-Avon)- その2

ウィリアム・シェイクスピアが1564年に生まれ、幼少期を過ごした場所と言われている
「シェイクスピアの生家」
<筆者が撮影>


イングランドの劇作家 / 詩人であるウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare:1564年ー1616年 → 2023年5月19日付ブログで紹介済)の故郷として、世界的に有名なストラトフォード=アポン=エイヴォン(Stratford-upon-Avon)は、イングランド中部のウォーリック州(Warwickshire)内にあるエイヴォン川(River Avon)に面した都市である。


ナショナルポートレートギャラリー
(National Portrait Gallery)で販売されている
ウィリアム・シェイクスピアの肖像画の葉書
(Associated with John Taylor
 / 1610年頃 / Oil on panel
552 mm x 438 mm)


ストラトフォード=アポン=エイヴォンの起源は、アングロ・サクソン(Anglo-Saxons)まで遡り、中世には、商業都市として発展しており、800年以上に及び歴史を有している。


ストラトフォード=アポン=エイヴォンの「ストラトフォード」は、「street(ローマ街道のこと)」を意味する古英語の「straet」と「川(エイヴォン川のこと)」を意味する「ford」の組み合わせに由来している。


英国の俳優 / 劇作家 / 劇場支配人であるデイヴィッド・ギャリック(David Garrick:1717年ー1779年)が、1769年9月6日から8日までの3日間にわたって、「シェイクスピア記念祭(Shakespeare Jubilee)」を盛大に行い、多くの観光客を呼んだ。こうして、ストラトフォード=アポン=エイヴォンは、地元出身の有名人であるウィリアム・シェイクスピアを使って、観光業に力を入れていく。


ウィリアム・シェイクスピアが1564年4月26日に洗礼式を受けた
ホーリートリニティー教会

<筆者が撮影>

中世テューダー朝(Tudor dynasty)様式の木骨組み、所謂、ハーフティンバー様式(half timbering)の建物が多く軒を連ねるストラトフォード=アポン=エイヴォンには、


(1)ロイヤル シェイクスピア劇場(Royal Shakespeare Theatre):ロイヤル シェイクスピア カンパニー(Royal Shakespeare Company)の劇場。


(2)シェイクスピアの生家(Shakespeare’s Birthplace):ウィリアム・シェイクスピアが1564年に生まれ、幼少期を過ごした場所と言われている。


(3)ホーリートリニティー教会(Holly Trinity Church):ウィリアム・シェイクスピアが1564年4月26日に洗礼式を受けた教会。


(4)ニュープレイス(New Place):ウィリアム・シェイクスピアの最後の居住地で、1616年4月23日に、52歳で亡くなった場所。現在、家屋は残っておらず、跡地があるのみ。


(5)ナッシュの家(Nash’s House):ウィリアム・シェイクスピアの最後の居住地の隣りに建つ家屋で、現在、博物館に改装されている。なお、家屋の持ち主であったトーマス・ナッシュ(Thomas Nash)は、ウィリアム・シェイクスピアの孫娘エリザベスの最初の夫である。


等、ウィリアム・シェイクスピア所縁の建物が保存の上、一般に公開されている。


ストラトフォード=アポン=エイヴォン内を流れるエイヴォン川
<筆者が撮影>

また、ストラトフォード=アポン=エイヴォン近郊の村であるショッタリー(Shottery)には、(7)アン・ハサウェイのコテージ(Anne Hathaway’s Cottage)がある。

アン・ハサウェイ(Anne Hathway:1555年 / 1556年ー1623年)は、ウィリアム・シェイクスピアの妻で、彼女が幼少期に住んでいた可能性がある農家である。


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