2022年8月30日火曜日

ロンドン カールトンハウステラス11番地(11 Carlton House Terrace)

カールトンハウステラスから
10番地と11番地を含む東側の棟を見たところ

スウェーデンに住む英国出身の作家兼編集者であるスティーヴン・サヴィル(Steven Savile:1969年ー)と米国の作家兼編集者であるロバート・グリーンバーガー(Robert Greenberger:1958年ー)が合作して、2016年に発表した「シャーロック・ホームズの更なる冒険 / ソローズクラウンでの殺人(The further adventures of Sherlock Holmes / Murder at Sorrow’s Crown)」において、英国政府の中に潜む犯人達が言及していた英国の政治家で、ヴィクトリア朝の中期から後期にかけて、自由党の党首として、英国首相を4回務めたウィリアム・ユワート・グラッドストン(William Ewart Gladstone:1809年ー1898年 → 2022年8月22日 / 8月24日付ブログで紹介済)が住んでいた建物が、ロンドンの中心部シティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)のセントジェイムズ地区(St. James’s)内に、もう1つ所在している。



トラファルガースクエア(Trafalgar Square)からセントジェイムズ宮殿(St. James’s Palace)へ向かって西に延びるパル・マル通り(Pall Mall → 2016年4月30日付ブログで紹介済)の南側にあり、パル・マル通りに並行して東西に延びるカールトンハウステラス(Carlton House Terrace → 2015年10月24日付ブログで紹介済)の11番地の建物(11 Carlton House Terrace)が、それである。


カールトンハウステラス10番地 / 11番地の建物を見上げたところ


カールトンハウステラスは、ウォーターループレイス(Waterloo Place)を間に挟んで、東側の棟の建物と西側の棟の建物の二つに分かれており、カールトンハウステラス11番地は、東側の棟内にあり、東側の棟では、西から2番目の建物である。なお、東側の棟の一番西は、10番地となっている。

ウィリアム・ユワート・グラッドストンがここに住んでいたことを示すブラークが、
街灯の向こう側に、カールトンハウステラス11番地の地上階の外壁に架けられているのが見える。


カールトンハウステラス10番地(10 Carlton House Terrace → 2016年5月7日付ブログで紹介済)の建物は、俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)がシャーロック・ホームズ役を演じて、世界中で大人気のBBCドラマ「シャーロック(Sherlock)」において、シャーロック・ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズ(Mycroft Holmes)が創立発起人兼会員となっている「ディオゲネスクラブ(Diogenes Club)」が入っている場所として、撮影に使用されている。

カールトンハウステラス10番地の入口

カールトンハウステラス10番地には、
英国学士員が入居している。

カールトンハウステラス10番地には、現在、「英国学士院(British Academy)」が入居している。英国学士院は、人文社会科学の研究者による自治組織であり、そのため、通常は同建物内に入館することはできないものの、(1)講演会の時と(2)毎年9月の週末にロンドン内の建築物が一般公開されるオープンハウス(Open House)の際には、見学が可能である。


セントジェイムズスクエア10番地に加えて、
カールトンハウステラス11番地にも、
ウィリアム・ユワート・グラッドストンは住んでいた。


カールトンハウステラス10番地に隣接するカールトンハウステラス11番地の建物の地上階(Ground Floor)の外壁に、ウィリアム・ユワート・グラッドストンがここに住んでいたことを示すロンドン・カウンティー・カウンシル(London County Council)管理のプラークが架けられている。

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