2023年12月23日土曜日

エルキュール・ポワロシリーズのペーパーバック表紙コレクション(新装版)- その4


英国の HarperCollinsPublishers 社から出版されているアガサ・クリスティー作エルキュール・ポワロシリーズのペーパーバック表紙が新装版に変わったので、前回に続き、紹介したい。


(25)長編「エンドハウスの怪事件(Peril at End House)」(1932年)

アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第12作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第6作目に該っている。

コーニッシュ リヴィエラ(Cornish Riviera)」と呼ばれるコンウォール州(Cornwall)のセントルー村(St. Loo)に近いホテル マジェスティック(Hotel Majestic)において、エルキュール・ポワロは、相棒で、友人でもあるアーサー・ヘイスティングス大尉(Captain Arthur Hastings)と一緒に、休暇を楽しんでいた。午後のお茶の際、ポワロは、ホテルの庭で蜂が羽音を立てて飛び回っているのを、少しうるさく感じていたところ、発射後の弾丸が庭に落ちているのを見つける。ちょうどそこへ、ホテルからほんの目と鼻の先にある別荘エンドハウス(End House)の若き女主人であるニック・バックリー(Nick Buckley  本名:マグダラ・バックリー(Magdala Buckley))という美しい女性が、角を曲がって姿を現す。彼女によると、「3日間に3度も命拾いをした。」とのことだった。話を終えて、彼女が立ち去った際に忘れていった日よけ帽子の広いつばには、穴が開いており、狙撃によるものだと思われた。

コンウォール州の丘陵を背景にした表紙が、ニック・バックリーが忘れていった日よけ帽子の広いつばの形に切り取られている。


(26)長編「死者のあやまち(Dead Man’s Folly)」(1956年)

アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第48作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第27作目に該っている。

表紙が、鍵の形に切り取られている。


(27)長編「第三の女(Third Girl)」(1966年)

アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第57作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第30作目に該っている。

表紙が、孔雀の羽根の形に切り取られている。


(28)長編「複数の時計(The )」(1963年)

アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第54作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第29作目に該っている。

表紙が、壁掛け時計の形に切り取られている。壁掛け時計は、3時を指し示しているが、厳密に言うと、4時13分を示していてほしかった。


(29)長編「メソポタミヤの殺人(Murder in Mesopotamia)」(1936年)

アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第19作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第12作目に該っている。

イラクの遺跡発掘調査隊の周囲に広がる砂漠を背景にした表紙が、遺跡発掘用のスコップの形に切り取られている。


(30)長編「ヒッコリーロードの殺人(Hickory Dickory Dock)」(1955年)

アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第47作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第26作目に該っている。

ヒッコリーロード26番地(26 Hickory Road)にある学生寮を背景にした表紙が、ネズミの形に切り取られている。


(31)長編「満潮に乗って(Taken at the Flood)」(1948年)

アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第38作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第23作目に該っている。

本作品において、第二次世界大戦(1939年ー1945年)時のロンドン大空襲(1940年)が非常に重要なファクターとなる。

ドイツ軍によるロンドン大空襲を背景にした表紙が、それからロンドンを守る英国空軍の戦闘機スーパーマリン スピットファイア(Supermarine Spitfire)の形に切り取られている。


(32)中長編「クリスマスプディングの冒険(The Adventures of the Christmas Pudding)」(1960年)

雪に覆われた屋敷キングスレイシー(Kings Lacey)の庭園を背景にした表紙が、クリスマスツリーの形に切り取られている。


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