2022年3月30日水曜日

蜜蜂 - その2

シャーロック・ホームズは、諮問探偵業から引退した後、ロンドンを離れて、サセックス州(Sussex)の丘陵(South Downs)での暮らしを始め、手記を書いたり、蜜蜂の世話をしたりして、毎日を過ごしたとされている。


英国のロイヤルメール(Royal Mail)は、2015年8月15日、「蜜蜂(Bees)」をテーマにした記念切手6枚を発行していて、前半の3枚については、2022年1月30日付ブログで紹介済なので、今回、残りの3枚に関して紹介したい。


(4)Bombus monticola (Bilbery Bumblebee)




ミツバチ科(Apidae)ボンバス属(Bombus)に属する蜜蜂の一種で、「ビルベリーマルハナバチ(Bilbery Bumblebee)」、「ブリーベリーマルハナバチ(Blaeberry Bumblebee)」、あるいは、「マウンテンマルハナバチ(Mountain Bumblebee)」と呼ばれている。

黄色の首輪と胚盤の端を除くと、黒い胸部を有し、腹部の残りの部分は、黄色から赤色である。

成虫になると、約17mm の長さに成長。

Bombus monticola は、高地種で、スカンジナヴィア北部、アルプスやピレネー山脈等のヨーロッパ大陸の山岳地帯に生息。英国の場合、スコットランド(Scotland)で一般的に見受けられる他、湖水地方(Lake District)、ピークディストリクト(Peak District)、ウェールズ(Wales)やダートムーア(Dartmoor)等の高地に生息している。

なお、イングランドでは、絶滅危惧種に指定されて、保護されている。


(5)Osmia xanthomelana (Large Mason Bee)




ハキリバチ科(Megachilidae)オスミア属(Osmia)に属する蜜蜂の一種。

成虫になると、約13mm の長さに成長。

Osmia xanthomelana は、粘土やチョーク等の柔らかい岩が侵食された崖の周囲、砂丘の間、および食用植物のミヤコグサが発生する草地等に生息。

英国の場合、Osmia xanthomelana は、以前、約30箇所にわたる場所に生息していたが、次第に個体数が減り、1990年代には、ワイト島(Isle of Wright)が唯一の生息場所と考えられていた。その後、1998年と1999年に、ウェールズのリン半島(Llyn Peninsula)南部にある海岸線の崖に生息していることが確認されている。


(6)Anthophora retusa (Potter Flower Bee)




ミツバチ科(Apidae)アンソフォラ属(Anthophora)に属する蜜蜂。

成虫になると、約14mm の長さに成長。

Anthophora retusa は、砂質土壌を好み、一般に、沿岸の砂丘や崖等に生息。

Anthophora retusa は、一般的に、西ヨーロッパやスウェーデン南部で見受けられるが、英国の場合、第二次世界大戦(1939年-1945年)以降、個体数が減少し、1990年代以降、更に、急速に減少したため、絶滅危惧種に指定されている。現在、イーストサセックス州(East Sussex)シーフォード(Seaford)の東側にあるシーフォードヘッド自然保護区(Seaford Head Natural Reserve)を含む6つの場所に、生息が限定されていると考えられている。 



0 件のコメント:

コメントを投稿