2021年12月19日日曜日

英国海軍艦(その2) - HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ(Royal Navy Ship 2 - HMS Sovereign of the Seas)

英国海軍の500周年を記念して、
2019年に英国のロイヤルメールが発行した8種類の記念切手のうち、
2番目に紹介するのは、
ステュアート朝の第2代目国王であるチャールズ1世が、
建造を命じた艦の一つで、当時、世界最大の戦列艦である「HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ」。
なお、1637年というのは、
1634年に着工が始まったソブリン・オブ・ザ・シーズが進水式を迎えた年である。


英国のロイヤルメール(Royal Mail)が2019年に王立海軍こと英国海軍の500周年を記念して発行した8種類の切手のうち、2番目に紹介するのは、「HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ(HMS Sovereign of the Seas)」である。


「HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ」については、1634年8月に、ステュアート朝の第2代目国王(イングランド、スコットランドとアイルランドの王)であるチャールズ1世( Charles I:1600年ー1649年 在位期間:1625年-1649年 → 2017年4月29日付ブログで紹介済)が、「Master Shipwright Captain(熟練の船大工棟梁)」であるフィニアス・ペット(Phineas Pett:1570年ー1647年)と彼の息子で、同じく、「Master Shipwright」であるピーター・ペット(Peter Pett:1610年ー1672年)に建造を命じた。


ナショナルポートレートギャラリー
(National Portrait Gallery)で販売されている
チャールズ1世の肖像画の葉書
(Daniel Mytens
 / 1631年 / Oil on panel
2159 mm x 1346 mm) 


同軍艦は、巨費を投じて、ウールウィッチ造船所(Woolwich Dockyard)において建造が勧められ、1637年10月に進水式を迎えた。そして、「海の君主」という意味で、「HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ」と名付けられた。


「HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ」は、


全長: 110m

船幅: 14m

重量: 1,637t


の上、100門以上の大砲を備えた1等の戦列艦で、当時、世界最大の軍艦だった。

更に、当時としては、最も豪華に装飾された軍艦で、金箔を惜しげもなく使われた上に、精巧な彫刻も施されていたため、その光り輝く姿から、英国と敵対するオランダ海軍からは、「黄金の悪魔」と呼ばれて、恐れられた。


「HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ」は、1651年に「ソブリン(Sovereign)」に、更に、1685年に「ロイヤル・ソブリン(Royal Sovereign)」と改称された。


「HMS ソブリン・オブ・ザ・シーズ」は、数多くの海戦に参戦したが、残念ながら、1697年、倒れた蝋燭の火が引火して発生した火災により焼け落ちてしまった。


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