2023年9月1日金曜日

デヴォン州(Devon) トーキー(Torquay)- その1

トーキー観光案内所(English Riviera Visitor Information Center)の前に設置されている
アガサ・クリスティーの胸像(Agatha Christie Statue → 2015年2月1日付ブログで紹介済)
<筆者撮影>


アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「死者のあやまち(Dead Man’s Folly → 2023年8月18日 / 8月22日付ブログで紹介済)」(1956年)のストーリーは、次のようにして始まる。


インペリアルホテル(The Imperial Hotel → 2015年1月10日付ブログで紹介済)から見た
トーベイ湾(Torbay) <その1>
<筆者撮影>

ある日、ロンドン市内にあるエルキュール・ポワロのオフィスにおいて、電話が鳴り、ポワロの秘書であるミス・レモン(Miss Lemon)が、受話器をとる。ポワロに電話をかけてきたのは、人気推理作家で、昔なじみのアリアドニ・オリヴァー夫人(Mrs. Ariadne Oliver)であった。電話はデヴォン州(Devon)からで、オリヴァー夫人は、ポワロに対して、「直ぐこちらに来てほしい。」と頼み込む。そこで、ポワロは、早速、ロンドン発の列車でデヴォン州へと向かう。


インペリアルホテルから見たトーベイ湾 <その2>
<筆者撮影>


ナスコム駅(Nassecombe Station)からオリヴァー夫人が滞在しているナス屋敷(Nasse House)へ迎えの車で向かう途中、ポワロは、外国人旅行者の女性二人(オランダ人とイタリア人)を車に乗せて、近くのユースホステルまで送ってあげる。この辺り一帯は、外国人ハイカー達に人気の場所であった。

その際、オランダ人の女性旅行者は、ポワロに対して、’I to England come for two week holiday. I come from Holland. I like England very much. I have been Stratford Avon, Shakespeare Theatre and Warwick Castle. Then I have been Closely, now I have seen Exeter Cathedral and Torquay - very nice - I come to famous beauty spot here ...’ と話した。


インペリアルホテルから見たトーベイ湾 <その3>
<筆者撮影>

オランダ人の女性旅行者がストラトフォード=アポン=エイヴォン(Stratford-upon-Avon → 2023年8月24日 / 8月26日付ブログで紹介済)にあるロイヤル シェイクスピア劇場(Royal Shakespeare Theatre)やウォーリック城(Warwick Castle → 2023年8月28日 / 8月30日付ブログで紹介済)等を観光した後、ナスコム(Nassecombe - 架空の場所)に来る前に訪れた場所が、トーキー(Torquay)で、イングランド南西部のデヴォン州内に所在する町である。


インペリアルホテルの下にある展望台から見たトーベイ湾
<筆者撮影>

トーキーは、19世紀から上流階級の保養地や社交場として栄えた場所で、約35㎞にわたって続く海岸線は、「英国のリヴィエラ( English Riviera)」と呼ばれ、現在も、英国庶民のリゾート地として、人気がある。

なお、トーキーは、アガサ・クリスティーの出生地として、非常に有名。


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