2018年3月10日土曜日

ロンドン グレートピーターストリート(Great Peter Street)-その2


グレートピーターストリート(Great Peter Street)の東側は、国会議事堂(House of Parliament)の南側にあるヴィクトリアタワーガーデンズ(Victoria Tower Gardens)の西側を南北に延びるミルバンク通り(Millbank)から始まり、その西側は、グレイコート病院(The Grey Court Hospital)の手前にある環状道路 / ロータリー(round about)で終わっており、東西に一直線に延びる通りである。


ちなみに、グレイコート病院の前の通り(グレイコートプレイスーGrey Court Place)を更に西へ進んで行くと、ロチェスターロウ(Rochester Rowー2017年8月6日付ブログで紹介済)へと至る。シャーロック・ホームズ、ジョン・H・ワトスンとメアリー・モースタン(Mary Morstan)の三人が、ライシアム劇場(Lyceum Theatreー2014年7月12日付ブログで紹介済)の前で馬車に乗せられて、テムズ河(River Thames)の南岸にあるサディアス・ショルト(Thaddeus Sholto)の屋敷へ連れて行かれる途中、ホームズ達に行き先が判らないようにするため、馬車がロンドン市内の迷路を抜けているが、その際に馬車が通って、コナン・ドイルの原作上、ホームズが言及した最初の通りである。

グレートピーターストリートの一本北にある
グレートカレッジストリート(Great College Street)から見た国会議事堂(その1)
グレートピーターストリートの一本北にある
グレートカレッジストリート(Great College Street)から見た国会議事堂(その2)

グレートピーターストリート自体は大通りではなく、大通りであるミルバンク通りと交差しているものの、ウェストミンスター区(Westminster)の奥まった方へと延びている。
ミルバンク刑務所(Millbank Penitentiaryー2018年2月11日 / 17日付ブログで紹介済)の近辺で馬車に乗ったホームズとワトスンの二人が、ベーカーストリート221Bへと戻る途中に、グレートピーターストリートにある郵便局に寄ったことになっているが、通常であれば、ミルバンク通りを北上して、トラファルガースクエア(Trafalgar Square)経由、ベーカーストリートへ戻るか、あるいは、ヴォクスホールブリッジロード(Vauxhall Bridge Roadー2017年9月9日付ブログで紹介済)の方へと回って、ヴィクトリア駅(Victoria Stationー2015年6月13日付ブログで紹介済)経由、ベーカーストリートへ戻るのが、ルート的に判りやすく、一般的である。

グレートピーターストリートから見た
グレートカレッジストリート(その1)
グレートピーターストリートから見た
グレートカレッジストリート(その2)

奥まったところにあるグレートピーターストリートをわざわざルートとして選択するのは、正直やや変である。それとも、馬車の御者が知る限り、ミルバンク刑務所近辺で郵便局があったのは、グレートピーターストリートだけだったということは考えられるが...

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