2018年6月3日日曜日

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(Edward Coley Burne-Jones)−その1

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ作
「Frieze of Eight Women Gathering Apples」(1876年)(その1)

初代准男爵サー・エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ(Sir Edward Coley Burne-Jones, 1st Baronet:1833年ー1898年)は、英国の画家 / デザイナーで、ロンドンにあるロイヤルアカデミー(Royal Academy)付属美術学校(Antique School)の学友だったダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(Dante Gabriel Rosetti:1828年ー1882年→2018年3月4日 / 3月11日付ブログで紹介済)や初代准男爵サー・ジョン・エヴァレット・ミレー(Sir John Everett Millais, 1st Baronet:1829年ー1896年:2018年3月25日 / 4月1日 / 4月14日 / 4月21日 / 4月28日付ブログで紹介済)が1848年に結成した「ラファエル前派(Pre-Raphaelite Brotherhood)」(正確には、「ラファエロ以前兄弟団」)と呼ばれる芸術グループを英国の画壇の主流へと押し上げた人物である。

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズは、1833年8月28日、バーミンガム(Birmingham)のベネッツヒル(Bennetts Hill)に出生。彼の父親のエドワード・リチャード・ジョーンズ(Edward Richard Jones)はウェールズ(Wales)出身で、メッキ師(frame-maker)だった。彼が出生した時の名前は「Edward Coley Burne Jones」で、この時点では、「Burne」と「Jones」の間に「ハイフン(hyphen)」はまだなかった。彼が出生して6日も経たないうちに、母親が亡くなったため、彼は父親と家政婦のアン・サンプソン(Ann Sampson)によって育てられたである。

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ作
「Frieze of Eight Women Gathering Apples」(1876年)(その2)

エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズは、1844年からバーミンガムのキングエドワード6世グラマースクール(King Edward IV grammar school)に、そして、1848年から1852年までバーミンガム芸術学校(Birmingham School of Art)に通った。

その後、彼は、オックスフォード大学エクスターカレッジ(Exeter College, Oxford)において、聖職者になるために、神学を学び始めた。大学時代に、彼はウィリアム・モリス(William Morris:1834年ー1896年)と出会って、友人となり、思想的な面で「ラファエル前派」に大きな影響を与えた思想家 / 美術評論家であるジョン・ラスキン(John Ruskin:1819年ー1910年)に感化された。また、友人のウィリアム・モリスの影響を受けて、彼は美術家 / デザイナーになることを決め、大学卒業(学位を得ることなく卒業)後、ステンドグラス美術の伝統復活に打ち込むようになった。その一方で、彼は、ウィリアム・モリスが弟子入りしたダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの下でも学んでいる。

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