2019年8月10日土曜日

舞台劇「シャーロック・ホームズと目に見えないもの(Sherlock Holmes and The Invisible Thing)」–その1

舞台劇「シャーロック・ホームズと目に見えないもの」のポスター

リージェンツパーク(Regent’s Park→2016年11月19日付ブログで紹介済)に沿って、地下鉄ベーカーストリート駅(Baker Street Tube Station→2014年4月18日 / 4月21日 / 4月26日 / 4月27日 / 5月3日 / 5月10日 / 5月11日 / 5月18日付ブログで紹介済)からセントジョンズウッド地区(St. John’s Wood→2014年6月17日付ブログで紹介済)へと向かって北上するパークロード(Park Road)沿いの35番地(35 Park Road, Marylebone, London NW1 6XT)に、ルドルフ・シュタイナーハウス(Rudolf Steiner House)が建っている。

パークロード越しに、反対側の歩道から見た
ルドルフ・シュタイナーハウス

ルドルフ・シュタイナーハウス内にあるルドルフ・シュタイナー劇場(Rudolf Steiner Theatre)において、2019年7月17日(水)から同年8月18日(日)までの約1ヶ月間、舞台劇「シャーロック・ホームズと目に見えないもの(Sherlock Holmes and The Invisible Thing)」が上演されている。

ルドルフ・シュタイナーハウスの窓に架けられた舞台劇の場面(その1)–
シャーロック・ホームズ(左側)とジョン・H・ワトスン(右側)
ルドルフ・シュタイナーハウスの窓に架けられた舞台劇の場面(その2)–
シャーロック・ホームズ(左側)とピーコック警部(右側)

同舞台劇は、サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)による原作に基づいたものではなく、英国の劇作家 / 脚本家であるグレッグ・フリーマン(Greg Freeman)による飜案である。

ルドルフ・シュタイナーハウスの窓に架けられた舞台劇の場面(その3)–
シャーロック・ホームズ
ルドルフ・シュタイナーハウスの窓に架けられた舞台劇の場面(その4)–
シャーロック・ホームズ(右側)とピーコック警部(左側)

グレッグ・フリーマンは、2014年にシャーロック・ホームズの記念すべき第1作「緋色の研究(A Study in Scarlet→2016年7月30日付ブログで紹介済)」の舞台劇をサザーク劇場(The Southwark Playhouse)で上演した後、2016年に舞台劇「シャーロック・ホームズと目に見えないもの」をタバード劇場(Tabard Theatre)で既に上演している。

ルドルフ・シュタイナー劇場内に設置されている
ルーシー・グレンドル嬢が住む屋敷の写真

シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンの二人は、地元警察のピーコック警部(Inspector Peacock)に請われて、ある事件の捜査のため、ルーシー・グレンドル嬢(Miss Lucy Grendle)が住む屋敷へとやって来た。
同席したピーコック警部によると、屋敷に隣接する湖から男性の溺死体が上がった、とのこと。複数の証人が目撃したところでは、当該男性は、自ら湖へと身を投げた訳ではなく、目に見えない何かに数回押されて、湖へと突き落とされたように見えたそうである。
そうだとすると、単なる自殺ではなく、殺人ということになる。しかし、どのような方法によれば、他の人達から見えないまま、その男性を湖へと突き落とすことができたのだろうか?

「シャーロック・ホームズと目に見えないもの」が上演される舞台セット

不思議な謎に挑もうとするホームズとワトスンであったが、彼らが滞在するルーシー・グレンドル嬢の屋敷内で、奇妙な音が聞こえてきたり、天井から吊り下げられた燭台が風もないにもかかわらず大きく揺れたり、また、壁に架かった絵画が突然落ちたりと、怪異な現象が何度も発生する。
一方で、ルーシー・グレンドル嬢の亡くなった父親アルフレッド・グレンドル(Alfred Grendle)には、良くない噂があり、どうやら人身売買を生業にしていたことが判ってくる。

果たして、ホームズとワトスンの二人は、この謎を解明することができるのだろうか?

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