2024年11月9日土曜日

ベアトリス・ポター生誕150周年記念切手 - その2

英国のファンタジー / SF / 推理作家であるフィリップ・パーサー=ハラード(Philip Purser-Hallard:1971年ー)が2023年に発表した「シャーロック・ホームズ / 湖の怪物」(Sherlock Holmes / The Monster of the Mere → 2024年10月30日付ブログで紹介済)は、英国の湖水地方(Lake District)を舞台にしている。

湖水地方と言うと、思い出されるのが、英国の絵本作家であるヘレン・ベアトリス・ポター(Helen Beatrix Potter:1866年ー1943年)と彼女が生み出したピーターラビット(Peter Rabbit)である。


2016年7月28日に、ヘレン・ベアトリス・ポターの生誕150周年を記念した切手10種類が、英国のロイヤルメール(Royal Mail)から発行されているので、前回(11月7日)に引き続き、紹介したい。


(3)赤りすのナトキン(Squirrel Nutkin)




赤りすのナトキンは、従兄弟達と一緒に、湖を渡って、フクロウの島で木の実を探す。

従兄弟達に対してナゾナゾをだしてふざけるナトキンは、フクロウのブラウンじいさま(Old Brown)の怒りを買い、御仕置きを受ける羽目になり、尻尾を半分失ってしまう。


<赤りすのナトキンの登場作品>

*「赤りすナトキンのおはなし(The Tale of Squirrel Nutkin)」(1903年)


「ピーターラビットのおはなし(The Tale of Peter Rabbit)」(1902年)は、1893年9月4日に、ヘレン・ベアトリス・ポターが友人アニー・ムーア(Annie Moore)の息子である病床のノエル少年(Noel - 5歳)に対して送った絵手紙が原型であるが、「赤りすナトキンのおはなし」も同じように、彼女の絵手紙が元になっている。


(4)あひるのジマイマ(Jemima Puddle-Duck)



ジマイマは、ヘレン・ベアトリス・ポターが住んでいたカンブリア州(Cumbria)ニアソーリー(Near Sawrey)に所在するヒルトップ農場(Hill Top Farm)に実際に居たアヒルが、そのモデルとなっている。


あひるのジマイマは、自分で卵を孵すために、卵を抱く場所を農場から離れたところで見つけようとする。その時、ジマイマは、キツネの紳士(gentleman fox)に出会い、彼から「自分の夏の住まいを貸してあげよう。」と言われた。キツネの紳士の言葉を信じたジマイマは、彼に付いて行くが、大変な目に遭うことになる。


<あひるのジマイマの登場作品>

*「あひるのジマイマのおはなし(The Tale of Jemima Puddle-Duck)」(1908年)


「あひるのジマイマのおはなし」は、ヘレン・ベアトリス・ポターが住んでいたヒルトップ農場とその周辺が、舞台となっている。


                                       

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