2025年11月9日日曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その12A

英国の Harper Collins Publishers 社から以前に出版されていた
アガサ・クリスティー作「ポワロ登場」の
ペーパーバック版の表紙


英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。

前回に引き続き、各作品に出てくる登場人物、建物や手掛かり等が、その対象となる。


ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形
<筆者撮影>


(15)ベルギー警察の帽子(Belgian police force)



ジグソーパズルの中央のやや左側にある暖炉に、ベルギー警察の帽子が掛けられている。


(16)チョコレートが入った箱(chocolate box)



ジグソーパズルの下段中央の左手にあるテーブルの上に、チョコレートが入った箱が置かれている。


(17)偽の顎髭(false beard)



ジグソーパズルの下段中央の右手にあるテーブルの下の段の左端に、偽の顎髭が置かれている。


(18)ダイヤモンド「西洋の星」(Western Star diamond)



ジグソーパズルの下段中央の左手にあるテーブルの左側の床の上に、ダイヤモンド「西洋の星」が落ちている


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1924年に発表した「ポワロ登場(Poirot Investigates)」である。


本作品は、アガサ・クリスティーによる最初の短編集であり、そして、エルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)シリーズの最初の短編集でもある。


<収録作品>

(A)西洋の星盗難事件(The Adventure of the Western Star)

(B)マースドン荘園の悲劇(The Tragedy at Marsdon Manor)

(C)安いフラットの冒険(The Adventure of the Cheap Flat)

(D)狩人荘の怪事件(The Mystery of Hunter’s Lodge)

(E)百万ドル債券盗難事件(The Million Dollar Bond Robbery)

(F)エジプト墳墓の謎(The Adventure of the Egyptian Tomb)

(G)グランドメトロポリタンの宝石盗難事件(The Jewel Robbery at the Grand Metropolitan)

(H)首相誘拐事件(The Kidnapped Prime Minister)

(I)ダヴンハイム氏の失踪(The Disappearance of Mr. Davenheim)

(J)イタリア貴族殺害事件(The Adventure of the Italian Nobleman)

(K)謎の遺言書(The Case of the Missing Will)

(L)ヴェールをかけた女(The Veiled Lady)

(M)消えた廃坑(The Lost Mine)

(N)チョコレートの箱(The Chocolate Box)


いずれの短編も、アガサ・クリスティーが1923年に英国の雑誌「スケッチ(The Sketch)」に掲載した作品で、1924年に英国の The Bodley Head 社から短編集が刊行された際には、上記の(A)-(K)の11編のみが収録された。

翌年の1925年に米国の Dodd, Mead and Company から同短編集が刊行された際、上記の(L)-(N)の3編が追加され、全部で14編が収録されている。


           

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