2025年11月20日木曜日

ガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」<小説版>(The Phantom of the Opera by Gaston Leroux )- その3

ズ・マジェスティーズ劇場(His Majesty’s Theatre)において上演されている
ミュージカル「オペラ座の怪人」-
「オペラ座の怪人」であるエリックが、
ドレッシングルームから攫った
若きスウェーデン人ソプラノ歌手であるクリスティーヌ・ダーエを、
パリ・オペラ座の地下室へと連れて行く場面が写っている。
<筆者撮影>


ガラ公演(gala performance)が行われてから数日後、パリ・オペラ座であるガルニエ宮(Palais Garnier)において、オペラ「ファウスト(Faust)」が上演される。

オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera / Opera Ghost)」と呼ばれる謎の怪人は、パリ・オペラ座の支配人に対して、若く美しいスウェーデン人ソプラノ歌手(Swedish soprano)であるクリスティーヌ・ダーエ(Christine Daae)を主役に据えるよう要求したが、謎の怪人の望みに反して、リードソプラノ歌手(lead soprano)のカルロッタ(Carlotta)が、主役を演じることになった。

舞台に登場したカルロッタであったが、上演中、突然、声を失い、そして、豪華で巨大なシャンデリアが客席に落下する。

それに乗じて、謎の怪人は、ドレッシングルームからクリスティーヌ・ダーエを攫い出すと、自身が住むパリ・オペラ座の地下室へ連れて行った。そして、そこで謎の怪人は、彼女に対して、エリック(Erik)と名乗った。


クリスティーヌ・ダーエは、その後も、自分の楽屋の裏から聞こえる「音楽の天使 / 天使の声(Angel of Music)」に導かれて、若きソプラノ歌手として頭角を現していく。

それに嫉妬を覚えた彼女の幼馴染であるラウル・ド・シャニュイ子爵(Vicomte Raoul de Chagny)は、「音楽の天使 / 天使の声」の正体を明らかにしようと奔走。


ガルニエ宮の屋根の上で、ラウル・ド・シャニュイ子爵は、クリスティーヌ・ダーエから、謎の人怪人エリックに攫われたことを打ち明けられる。

このエリックこそが、「音楽の天使 / 天使の声」の正体であり、パリ・オペラ座の地下に広がっている広大な空間に住みついた怪人であることが、ラウル・ド・シャニュイ子爵には判った

ラウル・ド・シャニュイ子爵は、クリスティーヌ・ダーエに対して、エリックが彼女を二度と見つけられないように対処すると約束すると、彼女もこれに同意。しかし、クリスティーヌ・ダーエは、心の中では、「オペラ座の怪人」であるエリックのことを哀れみ、彼のために心からの歌を捧げるまで、パリ・オペラ座から出ていかない決心を固めていた。

2人の会話をエリックが物陰から盗み聞きして、強い嫉妬心を募らせていたことを、2人は全く知らなかったのである。


ヘイマーケット通り(Haymarket → 2025年9月30日 / 10月14日付ブログで消化済)の東側から
ヒズ・マジェスティーズ劇場を見上げたところ
<筆者撮影>


翌日の夜、ガルニエ宮において、クリスティーヌ・ダーエを主役に据えた「ファウスト」が上演されることになった。

その最中、エリックは、クリスティーヌ・ダーエを誘拐すると、パリ・オペラ座の地下へと姿を消す。彼は、彼女との結婚を強引に決行するつもりだった。

結婚を拒否した場合、地下室に仕掛けた爆弾により、パリ・オペラ座を爆破すると言って、エリックはクリスティーヌ・ダーエを脅すが、彼女は結婚を拒否。

クリスティーヌ・ダーエを攫われたラウル・ド・シャニュイ子爵は、エリックから彼女を鳥もどsため、謎のペルシア人と一緒に、パリ・オペラ座の地下にあるエリックの隠れ家へと潜入するのだった。


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