英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。
前回に引き続き、各作品に出てくる登場人物、建物や手掛かり等が、その対象となる。
![]() |
| ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形 <筆者撮影> |
(77)馬の粘土細工(clay horse)
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)から右真横へ移動した画面右端近くにある柱の側に、彼の執事であるジョージ(George → 2025年10月23日付ブログで紹介済)が立っている。ポワロの執事ジョージが立つ左側の柱に、飾り棚があるが、その上に馬の粘土細工が飾られており、花瓶に入った棘のない薔薇(thornless rose → 2026年4月21日 / 4月25日付ブログで紹介済)と蝋人形(wax figure → 2026年5月8日 / 5月13日付ブログで紹介済)の間に置かれている。
(78)樹木の悪戯書き(doodle of a tree)
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)の右斜め後ろの位置に、スコットランドヤードのジェイムズ・ハロルド・ジャップ警部(Inspector James Harold Japp → 2025年10月24日付ブログで紹介済)が立っている。ジャップ警部の左側にある柱の表面に、樹木の悪戯書きがされている。
これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1946年に発表した「ホロー荘の殺人(The Hollow)」である。
「ホロー荘の殺人」は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第37作目に該り、そして、エルキュール・ポワロシリーズの長編としては、第22作目に該っている。
「ホロー荘の殺人」の場合、米国において1954年にペーパーバック版が出版された際、「Murder after Hours」と言うタイトルへ改題されている。
アガサ・クリスティーは、自伝の中で、「ホロー荘の殺人」に関連して、「いつも思っていたことだったが、『ホロー荘の殺人』では、ポワロを登場させたことが失敗だった。私は自分の小説にポワロを出すことに慣れっこになっていたので、当然、この小説にも彼が入ってきたが、ここでは、それが失敗だった。」と述べている。
本作品は、ある年の9月末の週末、行政官だったサー・ヘンリー・アンカテル(Sir Henry Angkatell)と夫人のルーシー・アンカテル(Lucy Angkatell)が、友人のクリストウ夫妻をロンドン近くの自宅ホロー荘(The Hollow)へ招待して、彼らをもてなす計画をするところから、物語が始まる。
夫のジョン・クリストウ(John Christow)はハーリーストリート(Harley Street → 2015年4月11日付ブログで紹介済)で成功をおさめた外科医で、夫人のガーダ・クリストウ(Gerda Christow)は純真かつ無邪気な性格で、夫のジョンに対して崇拝に近い位の愛情を捧げていた。ただ、ガーダは簡単な室内ゲームも満足にできないのが、ルーシー・アンカテルにとって頭の痛い点だった。
ホロー荘には、クリストウ夫妻の他に、以下の人物が招待されていた。
(1)ミッジ・ハードキャッスル(Midge Hardcastle):ルーシー・アンカテルの従妹で、服飾関係の店員として働いている。
(2)エドワード・アンカテル(Edward Angkatell):サー・ヘンリー・アンカテルの従弟で、アンカテル家の領地エインズウィック(Ainswick)の法廷相続人。
(3)ヘンリエッタ・サヴァナク(Henrietta Savernake):彫刻家
(4)デイヴィッド・アンカテル(David Angkatell):ルーシー・アンカテルの従兄弟で、学生。
![]() |
| エルキュール・ポワロは、 ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立っている。 <筆者撮影> |
更に、ルーシー・アンカテルがバグダッドで出会ったエルキュール・ポワロが偶然ホロー荘の近くに別荘を借りていたため、彼女は彼を日曜日の昼食に招いていた。




































