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| イタリア旅行から戻ったジョージ・ロムニーが 新たな本拠地を構えたキャヴェンディッシュスクエア32番地は、 現在の住所表記上、 キャヴェンディッシュスクエア33番地に建つオフィスビルに含まれていると思われる。 <筆者撮影> |
ジョージ・ロムニーは、1734年12月26日、家具職人(cabinet maker)の父ジョン・ロムニー(John Romney)と母アン・シンプスン(Anne Simpson)の三男として、ランカシャー州(Lancashire - 現在のカンブリア州(Cumbria))ダルトン・イン・ファーネス(Dalton-in-Furness)のベックサイド(Beckside)に出生したジョージ・ロムニーは、21歳の時(1755年)にケンダル(Kendal)へ行き、地元の肖像画家であるクリストファー・スティール(Christopher Steele)の弟子となり、絵画を正式に学び始めるが、2年後の1757年に、クリストファー・スティールとの師弟関係を解消。その頃には、彼は、地元ケンダルの後援者の間で、肖像画家 / 風景画家 / 歴史画家として有名になりつつあった。
ジョージ・ロムニーは、見習い期間中に病気に罹り、女家主の娘であるメアリー・アボット(Mary Abbot)に手厚く看護されたことが縁となり、1756年に2人は結婚し、同年に長男ジョンが生まれている。
1760年には、2人目の子供で、長女のアンが生まれたが、1762年3月、彼は、歴史画家として成功することを夢見て、妻メアリー・アボットと2人の子供(ジョン+アン)を地元ケンダルに残し、単身ロンドンへと向かった。
ロンドンにやって来たジョージ・ロムニーは、歴史画家としての生活が困窮したため、2度、地元のケンダルへと戻らざるを得なかった。
ちなみに、その後、深刻な体調不良に陥り、肖像画の仕事を縮小して、1799年の夏に地元ケンダルへ戻るまで、彼は、家族とは一度も会わないままだった。ただし、家族との連絡を絶やすことはなく、また、家族への仕送りも続けた。
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| キャヴェンディッシュスクエアの南西の角から キャヴェンディッシュスクエア32番地方面を眺めたところ - 画面右側に建っているいるのは、ジョン・ルイスデパート(John Lewis Department)。 <筆者撮影> |
1763年と1765年の2回、王立芸術協会(Royal Society of Arts)のコンペにおいて、第2位の賞を獲得すると、肖像画家として売れっ子になっていく。
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| キャヴェンディッシュスクエアの南東の角から キャヴェンディッシュスクエア31番地(サンドウィッチ店の「Pret A Manger」)と キャヴェンディッシュスクエア32番地 (キャヴェンディッシュスクエア33番地に建つオフィスビルの右側半分)方面を眺めたところ <筆者撮影> |
古典への造詣の欠如を自覚したジョージ・ロムニーは、1773年3月に、仲間で、英国の肖像画家であるオージアス・ハンフリー(Ozias Humphry:1742年ー1810年)と一緒に、イタリア旅行へ出発。
彼らは、パリ(Paris)、リヨン(Lyon)、マルセイユ(Marseille)、ニース(Nice)、ジェノヴァ(Genoa)、リヴォルノ(Livorno)、フィレンシェ(Florence)、そして、ピサ(Pisa)を巡り、同年6月、ローマ(Roma)に到着。ジョージ・ロムニーは、第249代ローマ教皇であるクレメンス14世(Clemens XIV:1705年ー1774年 在位期間:1769年ー1774年)に謁見の上、許可を得て、ヴァチカン宮殿(Palazzi Apostolici / Palazzi Vaticani - ローマ教皇の住居)のラファエロの間(Stanze di Raffaello)に脚立を組み、フレスコ画の研究に務めた。
ローマで18ヶ月を過ごしたジョージ・ロムニーは、フィレンシェ、ボローニャ(Bologna)、ヴェネチア(Venice)、パルマやトリノ(Turin)等を経由して、1775年7月、ロンドンに戻り、仕事を再開。
彼は、英国の肖像画家であるフランシス・コーツ(Francis Cotes:1726年ー1770年)が所有していたキャヴェンディッシュスクエア32番地(32 Cavendish Square)の邸宅を取得の上、新たな本拠地として、最先端の肖像画家に上り詰めた。
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| サンドウィッチ店「Pret A Manger」の住所は、 キャヴェンディッシュスクエア31番地。 <筆者撮影> |
イタリア旅行から戻ったジョージ・ロムニーが新たな本拠地を構えたキャヴェンディッシュスクエア32番地は、キャヴェンディッシュスクエア(Cavendish Square → 2015年4月5日付ブログで紹介済)に面している。
具体的には、オックスフォードストリート(Oxford Street → 2016年5月28日付ブログで紹介済)から北へ延びるホールズストリート(Holles Street)がキャヴェンディッシュスクエアに突き当たった南東の角近くに、キャヴェンディッシュスクエア32番地は所在している。
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| キャヴェンディッシュスクエア33番地に建つオフィスビルの入口 - イタリア旅行から戻ったジョージ・ロムニーが 新たな本拠地を構えたキャヴェンディッシュスクエア32番地は、 キャヴェンディッシュスクエア33番地に建つオフィスビルの右側半分だと考えられる。 <筆者撮影> |
厳密に言うと、キャヴェンディッシュスクエアに面しているサンドウィッチ店「Pret A Manger」の住所は「キャヴェンディッシュスクエア31番地」で、左隣りに建つオフィスビルの住所は「キャヴェンディッシュスクエア33番地」なので、現在の住所表記上、「キャヴェンディッシュスクエア32番地」は存在していない。
現状、「キャヴェンディッシュスクエア32番地」は、「キャヴェンディッシュスクエア33番地」のオフィスビルの右側半分になっていると考えられる。
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