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英国の HarperCollinsPublishers 社から以前に出版されていた アガサ・クリスティー作「葬儀を終えて」のペーパーバック版の表紙 -リチャード・アバネシーの葬儀の翌日、 手斧でズタズタにされて殺された末妹コーラ・ランスケネの家が 表紙として使用されていると思われる。 その証拠に、窓から見える壁には、 地元のセールで彼女が集めていた絵画が掛けられている。 |
英国の Orion Publishing Group Ltd. から2023年に発行されている「エルキュール・ポワロの世界(The World of Hercule Poirot)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているエルキュール・ポワロシリーズの登場人物や各作品に関連した112個の手掛かりについて、引き続き、紹介したい。
前回に引き続き、各作品に出てくる登場人物、建物や手掛かり等が、その対象となる。
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| ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の完成形 <筆者撮影> |
(87)埠頭を描いた絵(painting of a pier)
ジグソーパズル中央に立つエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)から右真横へ移動した位置に居る執事のジョージ(George → 2025年10月23日付ブログで紹介済)の左側にある柱の壁に、埠頭を描いた絵が掛けられている。
(88)手斧(hatchet)
エルキュール・ポワロの執事ジョージの右足下に、手斧があり、柱に立てかけられている。
(89)ウェディングケーキが乗った皿(slice of wedding cake)
ジグソーパズルの右下に設置されているガラスケースの上に、ウェディングケーキが乗った皿が置かれている。
これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1953年に発表した「葬儀を終えて(After the Funeral)」である。
「マギンティー夫人は死んだ」は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第44作目に該り、そして、エルキュール・ポワロシリーズの長編としては、第25作目に該っている。
「葬儀を終えて」の場合、米国版のタイトルは、「Funerals Are Fatal」が使用されている。
1963年に本作品が英国映画として映像化された際、英国版のタイトルは、映画に合わせて、「Murder at the Gallop(寄宿舎の殺人)」へと改題された。なお、探偵役は、本来のエルキュール・ポワロではなく、ミス・ジェーン・マープルが務めている。
大富豪で、アバネシー家の当主であるリチャード・アバネシー(Richard Abernethie)の葬儀に出席するために、彼の邸宅「エンダビーホール(Enderby Hall)」において、親族が一堂に会した。
リチャード・アバネシーの弟の1人であるレオ(Leo)は、第二次世界大戦(1939年-1945年)中に戦死していた。また、リチャード・アバネシーの妻は早くに亡くなっており、息子のモーティマー(Mortimer)も6ヶ月前に既に死去していた。
リチャード・アバネシーの葬儀に参列したのは、
(1)ティモシー・アバネシー(Timothy Abernethie):リチャードの弟
(2)モード・アバネシー(Maude Abernethie):ティモシーの妻 / リチャードの義妹
(3)ヘレン・アバネシー(Helen Abernethie):第二次世界大戦中に戦死したリチャードの弟レオの妻 / リチャードの義妹
(4)スーザン・バンクス(Susan Banks):リチャードの弟ゴードン(Gordon)の娘 / リチャードの姪
(5)グレゴリー・バンクス(Gregory Banks):スーザンの夫 / 薬剤師
(6)ローラ・クロスフィールド(Laura Crossfield):リチャードの妹
(7)ジョージ・クロスフィールド(George Crossfield):ローラの息子 / リチャードの甥 / 事務弁護士
(8)ロザムンド・シェーン(Rosamund Shane):リチャードの妹ジェラルディン(Geraldine)の娘 / リチャードの姪 / 女優
(9)マイケル・シェーン(Michael Shane):ロザムンドの夫 / 俳優
(10)コーラ・ランスケネ(Cora Lansquenet):リチャードの末妹
の面々だった。
アバネシー家の弁護士であるエントウィッスル氏(Mr. Entwhistle)が、リチャード・アバネシーの遺言執行者として、その内容を読み上げた。
リチャード・アバネシーの遺産の大部分は、彼の弟ティモシー・アバネシー、彼の亡き弟の妻ヘレン・アバネシー、彼の末妹コーラ・ランスケネ、彼の甥ジョージ・クロスフィールド、そして、彼の2人の姪スーザン・バンクスとロザムンド・シェーンの6人に当分されると言う極めて妥当な内容だった。
エントウィッスル氏が読み上げたリチャード・アバネシーの遺言書の内容を聞き、自分の相続分を素直に喜んこんだ末妹コーラ・ランスケネは、小首を傾げると、無邪気な一言を言い放った。
「だって、リチャードは殺されたんでしょう?」と。










































