2026年5月4日月曜日

ロンドン メアリー女王の庭園(Queen Mary’s Gardens)- その1

リージェンツパーク内にある「メアリー女王の庭園」の入口
<筆者撮影>

アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1967年に発表した長編「終りなき夜に生れつく(Endless Night → 2026年4月13日 / 4月30日付ブログで紹介済)」は、彼女が執筆した長編としては、第58作目に該り、エルキュール・ポワロやミス・ジェーン・マープル等が登場しないノンシリーズ作品である。


2026年に英国の HarperCollinsPublishers 社から出版された
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れてつく」の
愛蔵版(ハードカバー版)の表紙
(Cover design and 
illustration
by Sarah Foster / 
HarperCollinsPublishers Ltd. ) -
ドライバー等の職業を転々とするその日暮らしの風来坊であるマイケル・ロジャー(通称:マイク)と

米国の大富豪(石油王)の娘で、裕福な相続人であるフェニラ・グットマン(通称:エリー)の2人は、

マイクがドライバーとして働いていた頃に知り合った芸術家気質の著名な建築家で、

余命いくばくもないルドルフ・サントニックス(Rudolf Santonix)に依頼して、

キングストンビショップ村にある

海を臨むことができる美しい眺望の景勝地「ジプシーが丘」に

自分達の夢の邸宅を建ててもらった場面が描かれている。


キングストンビショップ村(Kingston Bishop)にある「ジプシーが丘(Gipsy’s Acre)」は、海を臨むことができる美しい眺望の景勝地であったが、そこで以前に起こった不吉な事故によって、キングストンビショップ村の住民達からは、呪われた伝説を持つ土地として、非常に恐れられていた。


キングストンビショップ村にある「ジプシーが丘」において、
マイケル・ロジャース(マイク)とフェニラ・グットマン(エリー)の二人は出会い、恋に落ちる。
HarperCollinsPublishers 社から2008年に出ている
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れつく」のグラフィックノベル版
(→ 2020年10月18日付ブログで紹介済)から抜粋。>


ある日、皆に恐れられている「ジプシーが丘」において、


(1)ドライバー等の職業を転々とするその日暮らしの風来坊であるマイケル・ロジャース(Michael Rogers - 通称:マイク(Mike))→この物語の語り手



(2)米国の大富豪(石油王)の娘で、裕福な相続人であるフェニラ・グットマン(Fenella Guteman - 通称:エリー(Ellie))


は出会い、会った瞬間に、若い二人は恋に落ちた。

そして、「ジプシーが丘」こそ、自分達の生活のスタート地点として相応しいと考えたのである。


「メアリー女王の庭園」の入口左側のインナーサークル
<筆者撮影>

「メアリー女王の庭園」の入口右側のインナーサークル(その1)
<筆者撮影>

「メアリー女王の庭園」の入口右側のインナーサークル(その2)
<筆者撮影>


I raised a finger to the waitress and paid the bill, then I said straight out to Ellie.

‘Am I - am I ever going to see you again?’

She didn’t look at me, she looked down at the table. She said:

‘I shall be in London for another fortnight.’

I said:

‘Where? How?’

We made a date to meet in Regent’s Park in three days’ time. It was a fine day. We had some food in the open air restaurant and we walked in Queen Mary’s Gardens and we sat there in two deck-chairs and we talked. 


「メアリー女王の庭園」の入口(その1)
<筆者撮影>

「メアリー女王の庭園」の入口(その2)
<筆者撮影>


僕は指を挙げ、ウェイトレスに合図して、勘定を支払った。そして、エリーに向かい、真正直に尋ねた。

「君にまた会えるかな?」

エリーは、僕の方を見ないで、テーブルに視線を落とすと、言った。

「あと2週間は、ロンドンに滞在する予定なの。」

僕は更に尋ねた。

「どこで会えるかい?何をしたい?」

僕達は、3日後にリージェンツパークで会う約束をした。その日は、良い天気だった。僕達は、野外のレストランで食事をした後、メアリー女王のの庭園を散歩した。そして、デッキチェアに座り、おしゃべりをしたのだ。

<筆者 訳> 


「メアリー女王の庭園」の内部(その1)-
左側に見えるのが、入口の門。
<筆者撮影>

「メアリー女王の庭園」の内部(その2)
<筆者撮影>

「メアリー女王の庭園」の内部(その3)
<筆者撮影>


キングストンビショップ村にある「ジプシーが丘」において出会ったマイクとエリーの二人が散歩した「メアリー女王の庭園(Queen Mary’s Gardens)」は、ロンドンのリージェンツパーク(Regent’s Park → 2016年11月19日付ブログで紹介済)内に所在する庭園で、リージェンツパークの南端近くに位置している。


リージェンツパークの案内板 -
円形の「メアリー女王の庭園」は、
リージェンツパークの南端近くで、
ボート遊び用湖(Boating Lake → 2025年7月12日付ブログで紹介済)の東側に位置している。
<筆者撮影>


「Nicholson - Super Scale - London Atlas」から
リージェンツパークとその周辺の地図を抜粋。


「メアリー女王の庭園」へは、車でもアクセスできるが、南側のヨークブリッジ通り(York Bridge)と東側のチェスターロード(Chester Road)の2ルートしか、アクセスルートはない。

「メアリー女王の庭園」は円形の庭園で、その周囲を取り巻くインナーサークル(Inner Circle)と言う道路が、「メアリー女王の庭園」とリージェンツパーク内の他のエリアを隔てている。


2026年5月2日土曜日

エルキュール・ポワロの世界 <ジグソーパズル>(The World of Hercule Poirot )- その31B

英国の HarperCollinsPublishers 社から現在出版されている
アガサ・クリスティー作「いち、にい、私の靴の留め金を締めて」の
ペーパーバック版の表紙 -
壁紙のような背景が、留め金(バックル)付きの靴の形に切り取られている。


アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1940年に発表した「いち、にい、私の靴の留め金を締めて(One, Two, Buckle My Shoe)」の場合、エルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)がクイーンシャーロットストリート58番地(58 Queen Charlotte Street → 2016年5月29日付ブログで紹介済)にある歯科医ヘンリー・モーリー(Henry Morley)の待合室に居るところから、物語が始まる。


エルキュール・ポワロは、
ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立っている。
<筆者撮影>


流石の名探偵ポワロであっても、半年に一回の定期検診のために、歯科医の待合室で診療を待つのは、自分の自尊心を大いに傷つけられるのであった。ようやく診療を終えて、建物の外に出たポワロは、そこでタクシーから降りて来た女性の患者とすれ違った際、彼女が落とした靴の留め金(バックル)を拾って渡した。

そして、フラットに戻ったポワロを待っていたのは、ついさっき自分を診療したモーリー歯科医が診療室で拳銃自殺をしたとのスコットランドヤードのジャップ主任警部(Chief Inspector Japp)からの連絡であった。


ポワロの後に、モーリー歯科医の待合室にやって来た患者は、以下の3名であることが判る。


(1)マーティン・アリステア・ブラント(Martin Alistair Blunt)/ 銀行頭取で、経済界の大立者

(2)アムバライオティス氏(Mr. Amberiotis)/ インドから帰国したばかりのギリシア人 → モーリー歯科医の患者で、元内務省官僚のレジナルド・バーンズ(Reginald Barnes)は、「アムバライオティスは、スパイである上に、恐喝者だ。」と、ポワロに告げる。

(3)メイベル・セインズベリー・シール(Mabelle Sainsbury Seale)/ アムバライオティス氏と同じく、インド帰りの元女優


サヴォイホテルの正面玄関
<筆者撮影>


モーリー歯科医の死が自殺ではなく、他殺の可能性もあると考えて、捜査を開始したポワロであったが、その後、アムバライオティス氏が、宿泊先のサヴォイホテル(Savoy Hotel → 2016年6月12日付ブログで紹介済)において、歯科医が使用する局部麻酔剤の過剰投与により死亡しているのが発見される。

モーリー歯科医は、アムバライオティス氏の診療ミス(=注射する薬品量の間違い)を苦にして、拳銃自殺を遂げたのだろうか?


ストランド通り(Strand → 2015年3月29日付ブログで紹介済)に面したサヴォイホテルの玄関上部
<筆者撮影>


続いて、メイベル・セインズベリー・シールが行方不明となり、バタシーパーク地区(Battersea Park - ロンドンの特別区の一つであるワンズワース区(London Borough of Wandsworth)内に所在)にあるアルバート・チャップマン夫人(Mrs. Albert Chapman)という女性のフラットにおいて、彼女の死体が発見される、しかも、彼女の顔は見分けがつかない程の有り様だった。

チャップマン夫人がメイベル・セインズベリー・シールを殺害の上、逃亡したのだろうか?ところが、モーリー歯科医の診療記録によると、発見された死体は、メイベル・セインズベリー・シールではなく、チャップマン夫人であることが判明する。


ポワロが診療を終えて去った後、モーリー歯科医の診療室において、一体何があったのであろうか?ポワロの灰色の脳細胞がフル回転し始める。 


(72)留め金(バックル)付きの靴(buckled shoe)



ちょうどタクシーが一台、家の前で停まって、中から、片足がすっとあらわれるところだった。ポアロは物好きな興味でその足を観察した。

形のいい踝、上等な靴下、悪い足ではない。しかし、彼はその靴が気に入らなかった。新しいエナメル靴に、ギラギラ光る大きなバックル。彼は首をふった。

不要だ - まるで田舎風だ!

婦人はタクシーからおりかけたが、そのとき、残った片方の足をドアにひっかけ他ので、バックルがちぎれて舗道の上にチャリンと落ちた。

(早川書房クリスティー文庫19 - 加島 祥造 訳)


前述の通り、ポワロは、その婦人が落としたバックルを拾って、彼女に渡した。

その婦人は、インド帰りの元女優であるメイベル・セインズベリー・シールと思われたが、行方不明になった彼女は、バタシーパーク地区にあるアルバート・チャップマン夫人という女性のフラットで、死体となって発見される。

彼女の死体は、既に1ヶ月以上経過している上に、顔が判別できない程にメチャメチャにされていたのである。

ポワロは、彼女の死体の足元を見たところ、彼女が履いていたのは、飾りの多いバックルが付いた履き古した靴だった。また、バックルは、不器用に手で縫い付けられている上に、どこもへこんでいなかった。


ポワロが注目したように、バックル付きの靴は、物語上、非常に重要な役割を果たすのであった。


2026年5月1日金曜日

ロンドン バンヒルフィールズ(Bunhill Fields)- その1

シティーロードの反対側から見たバンヒルフィールズの入口
<筆者撮影>

今回は、英国の詩人、画家で、銅版画職人でもあったウィリアム・ブレイク(William Blake:1757年ー1827年 → 2023年5月15日付ブログで紹介済)のお墓があるバンヒルフィールズ(Bunhill Fields)について、紹介したい。

バンヒルフィールズの入口の左門
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの入口の右門
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの案内板
<筆者撮影>

バンヒルフィールズは、ロンドンの特別区の一つであるイズリントン区(London Borough of Islington)のセントルークス地区(St. Luke’s)内に所在している。

シティー・オブ・ロンドン(City of London→2018年8月4日 / 8月11日付ブログで紹介済)内に所在する地下鉄モーゲイト駅(Moorgate Tube Station - サークルライン(Circle Line)、ハマースミス&シティーライン(Hammersmith & City Line)およびメトロポリタンライン(Metropolitan Line)の3線が停車)の前を通るモーゲイト(Moorgate)を北上。モーゲイト通りは、フィンズベリーペーヴメント(Finsbury Pavement)、そして、シティーロード(City Road)へと名前を変え、シティー・オブ・ロンドンを出て、イズリントン区のセントルークス地区内へ入る。セントルークス地区内を少し北上した進行方向左手、地下鉄オールドストリート駅(Old Street Tube Station - ノーザンライン(Northern Line)が停車)の少し手前にあるのが、バンヒルフィールズである。

住所としては、「シティーロード38番地(38 City Road, London EC1Y 2BG)」となっている。


「Nicholson - Super Scale - London Atlas」から
セントルークス地区の地図を抜粋。


シティー・オブ・ロンドンの8割以上を焼き払ったロンドン大火(The Great Fire of London → 2018年9月8日 / 9月15日 / 9月22日 / 9月29日付ブログで紹介済)が発生した1666年の前年に該る1665年に、「The Great Plague」と呼ばれたペストが大流行して、ロンドン内で猛威を振るった。


ロンドン大火から350年後の2016年に
英国のロイヤルメール(Royal Mail)が発行した記念切手(その1)


ロンドン大火から350年後の2016年に
英国のロイヤルメールが発行した記念切手(その2)


ロンドン大火から350年後の2016年に
英国のロイヤルメールが発行した記念切手(その3)


ロンドン大火から350年後の2016年に
英国のロイヤルメールが発行した記念切手(その4)


ロンドン大火から350年後の2016年に
英国のロイヤルメールが発行した記念切手(その5)


ロンドン大火から350年後の2016年に
英国のロイヤルメールが発行した記念切手(その6)


ロンドン大火の後、何故か、ペストはロンドンから姿を消してしまうが、ペストにより数多くの死者が出たため、バンヒルフィールズは、その埋葬地として使用された。記録によると、1665年から1854年までの間に、バンヒルフィールズには、およそ12万3千人が埋葬された、とのこと。


バンヒルフィールズの墓地エリア(その1)
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの墓地エリア(その2)
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの墓地エリア(その3)
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの墓地エリア(その4)
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの墓地エリア(その5)
<筆者撮影>


あまりにも多くの死者が埋葬された結果、バンヒルフィールズに空き地がなくなってしまったため、1852年に法律が改定され、1853年12月にバンヒルフィールズ閉鎖の決定が下された。従って、最後の埋葬が行われたのは、1854年1月5日となった。


バンヒルフィールズの奥にある公園エリア(その1)
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの奥にある公園エリア(その2)
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの奥にある公園エリア(その3)
<筆者撮影>


バンヒルフィールズは、現在、グレード I(listed Grade I)の指定を受け、保全されている。


バンヒルフィールズ内に生息する昆虫や植物に関する案内板
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの墓地エリア内に生息する昆虫や植物に関する案内板
<筆者撮影>

バンヒルフィールズの公園エリア内に生息する昆虫や植物に関する案内板
<筆者撮影>


バンヒルフィールズには、1827年8月12日に亡くなったウィリアム・ブレイクの他に、英国の著述家 / ジャーナリストで、小説「ロビンスン・クルーソー(Robinson Crusoe)」を執筆したことで知られているダニエル・デフォー(Daniel Defoe:1660年ー1731年)のお墓もある。


2026年4月30日木曜日

アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れつく」<小説版(愛蔵版)>(Endless Night by Agatha Christie )- その2

2026年に英国の HarperCollinsPublishers 社から出版された
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れてつく」の
愛蔵版(ハードカバー版)の裏表紙
(Cover design and 
illustration
by Sarah Foster / 
HarperCollinsPublishers Ltd. ) -
ドライバー等の職業を転々とするその日暮らしの風来坊であるマイケル・ロジャーと

米国の大富豪(石油王)の娘で、裕福な相続人であるフェニラ・グットマンの2人は、

マイクがドライバーとして働いていた頃に知り合った芸術家気質の著名な建築家で、

余命いくばくもないルドルフ・サントニックスに依頼して、

キングストンビショップ村にある

海を臨むことができる美しい眺望の景勝地「ジプシーが丘」に

自分達の夢の邸宅を建ててもらった場面が描かれている。


アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1967年に発表した長編「終りなき夜に生れつく(Endless Night)」は、彼女が執筆した長編としては、第58作目に該り、エルキュール・ポワロやミス・ジェーン・マープル等が登場しないノンシリーズ作品である。


2026年に英国の HarperCollinsPublishers 社から出版された
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れてつく」の
愛蔵版(ハードカバー版)の内扉


キングストンビショップ村(Kingston Bishop)にある「ジプシーが丘(Gipsy’s Acre)」は、海を臨むことができる美しい眺望の景勝地であったが、そこで以前に起こった不吉な事故によって、キングストンビショップ村の住民達からは、呪われた伝説を持つ土地として、非常に恐れられていた。

キングストンビショップ村にある「ジプシーが丘」において、
マイケル・ロジャース(マイク)とフェニラ・グットマン(エリー)の二人は出会い、恋に落ちる。
HarperCollinsPublishers 社から2008年に出ている
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れつく」のグラフィックノベル版
(→ 2020年10月18日付ブログで紹介済)から抜粋。>


ある日、皆に恐れられている「ジプシーが丘」において、


(1)ドライバー等の職業を転々とするその日暮らしの風来坊であるマイケル・ロジャース(Michael Rogers - 通称:マイク(Mike))→ この物語の語り手



(2)米国の大富豪(石油王)の娘で、裕福な相続人であるフェニラ・グットマン(Fenella Guteman - 通称:エリー(Ellie))


は出会い、会った瞬間に、若い二人は恋に落ちた。

そして、「ジプシーが丘」こそ、自分達の生活のスタート地点として相応しいと考えたのである。


マイクとエリーの二人は、
キングストンビショップ村に住む占い師の老女エスター・リーから
「ジプシーが丘には近づいてはならない。」と警告を受けるが、無視してしまう。
HarperCollinsPublishers 社から2008年に出ている
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れつく」のグラフィックノベル版から抜粋。>

マイクとエリーの二人は、幸いにも、スカンディナヴィア出身で、エリーの世話係であるグレタ・アンダーセン(Greta Andersen)の助けを得て、短い交際期間を経た後、お互いの身分の違いを乗り越え、こっそりと結婚式を挙げた。

マイクとエリーの二人は、「ジプシーが丘」一帯の土地を購入すると、マイクがドライバーとして働いていた頃に知り合った芸術家気質の著名な建築家であるルドルフ・サントニックス(Rudolf Santonix)に対して、荒れた屋敷を取り壊した跡地に二人の夢の邸宅を建ててもらうよう、依頼すると、欧州大陸への新婚旅行へと旅立った。

二人は、キングストンビショップ村に住む占い師の老女エスター・リー(Esther Lee)から、「ジプシーが丘には近づいてはならない。」と強く警告を受けていたが、それを無視してしまったのである。


マイクとエリーの二人は、知り合いの建築家であるルドルフ・サントニックスに依頼して、
「ジプシーが丘」に自分達の夢の邸宅を建ててもらった。
HarperCollinsPublishers 社から2008年に出ている
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れつく」のグラフィックノベル版から抜粋。>


不治の病を患っていて、余命いくばくもないルドルフであったが、マイクとエリーの期待に答えて、二人の夢の邸宅を無事に建て終えた。

新婚旅行から英国へと戻って来たマイクとエリーの二人は、「ジプシー丘」の夢の邸宅に住み始めるが、老女エスター・リーによる警告通り、二人の夢は悪夢へと変わるのであった。


何者かが、マイクとエリーの二人を「ジプシーが丘」から立ち去らせようとしていた。
HarperCollinsPublishers 社から2008年に出ている
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れつく」のグラフィックノベル版から抜粋。>


そして、衝撃のラストが待ち構えている。

ある悲劇が発生する9月17日の朝の場面 - 
画面左側から、グレタ・アンダーセン、マイク、そして、エリー。
HarperCollinsPublishers 社から2008年に出ている
アガサ・クリスティー作「終りなき夜に生れつく」のグラフィックノベル版から抜粋。>