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英国の HarperCollinsPublishers 社から現在出版されている アガサ・クリスティー作「死者のあやまち」のペーパーバック版の表紙 -血痕らしきものが付いた壁紙が、鍵の形に切り取られている。 いずれも、事件の舞台となるナス屋敷のものだろうか? |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「死者のあやまち(Dead Man’s Folly)」(1956年)のストーリーは、以下の通り。
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| エルキュール・ポワロは、 ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立っている。 <筆者撮影> |
ある日、ロンドン市内にあるエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot → 2025年10月11日付ブログで紹介済)のオフィスにおいて、電話が鳴り、ポワロの秘書であるフェリシティー・レモン(Miss Felicity Lemon → 2025年10月15日付ブログで紹介済)が受話器をとる。ポワロに電話をかけてきたのは、人気推理作家で、昔なじみのアリアドニ・オリヴァー夫人(Mrs. Ariadne Oliver → 2025年10月26日付ブログで紹介済)であった。電話はデヴォン州(Devon)からで、オリヴァー夫人は、ポワロに対して、「直ぐこちらに来てほしい。」と頼み込む。そこで、ポワロは、早速、ロンドン発の列車でデヴォン州へと向かう。
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| ミス・フェリシティー・レモンは、 ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立つ エルキュール・ポワロの左斜め下に居る。 <筆者撮影> |
ナスコム駅(Nassecombe Station)からオリヴァー夫人が滞在しているナス屋敷(Nasse House)へ迎えの車で向かう途中、ポワロは、外国人旅行者の女性二人(オランダ人とイタリア人)を車に乗せて、近くのユースホステルまで送ってあげる。この辺り一帯は、外国人ハイカー達に人気の場所で、後でも、彼女達はナス屋敷の地所を勝手に横切ろうとして、ナス屋敷の主であるサー・ジョージ・スタッブス(Sir George Stubbs)から厳重な注意を受けている。
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アリアドニ・オリヴァーは、 ジグソーパズル「エルキュール・ポワロの世界」の中央に立つ エルキュール・ポワロのすぐ右側に居て、 肘掛け椅子に座っている。 <筆者撮影> |
ナス屋敷に到着したポワロに対して、オリヴァー夫人は、次のように説明する。ナス屋敷で催される慈善パーティーのために、(殺人)犯人探しゲーム(Murder Hunt)の段取りをしているところだが、このゲーム自体に何かおかしな点があるものの、それが何なのか、よく判らない。オリヴァー夫人は、そんな不安を口にする。彼女としては、それをポワロに明らかにしてほしいと頼むのであった。
ナス屋敷では、次の人達が慈善パーティーの準備をしていた。
(1)サー・ジョージ・スタッブス:ナス屋敷の主
(2)レデイー・スタッブス ハティー(Lady Stubbs, Hattie Stubbs):サー・ジョージ・スタッブスの年若い妻
(3)アマンダ・ブレウィス(Amanda Brewis):サー・ジョージ・スタッブスの秘書
(4)マイケル・ウェイマン(Michael Weyman):サー・ジョージ・スタッブスに雇われて、ナス屋敷の改装を行っている建築家
(5)原子科学者のアレック・レッグ(Alec Legge):原子科学者 / サリー・レッグ(Sally Legge):アレック・レッグの妻
→「エルキュール・ポワロとグリーンショア屋敷の阿房宮(Hercule Poirot and the Greenshore Folly → 2014年9月27日付ブログで紹介済)」の場合、近所のコテージに住むアレックとペギーのレッグ若夫婦(Alec Legge + Peggy Legge)となっている。
(6)マスタートン夫人(Mrs. Masterton):慈善パーティー全体のとりまとめ役
(7)ワーバートン大尉(Captain Warburton):マスタートン夫人の手助けをしている人物
→「エルキュール・ポワロとグリーンショア屋敷の阿房宮」の場合、ワーボロー大尉(Captain Warborough)となっている。
(8)フォリアット夫人(Mrs. Folliat):ハティー・スタッブスの庇護者で、ナス屋敷の前の持ち主でもある。フォリアット家は1598年から何代にもわたってこの地所を所有していたが、第二次世界大戦前に、彼女の夫が亡くなってしまった。また、彼女の長男であるヘンリー・フォリアット(Henry Folliat)は海軍で出征した後、乗っていた艦が沈められ、彼女の次男であるジェイムズ・フォリアット(James Folliat)は陸軍に入隊したが、イタリアで戦死したようである。財政上の窮地に陥ったフォリアット夫人は、サー・ジョージ・スタッブスに対して、屋敷を売却し、その代わりに、園丁が住んでいたコテージを貸し与えられて住んでいる。
オリヴァー夫人によると、犯人探しゲームのアイデアを出したのはマスタートン夫人だが、何か腑に落ちないところがあるという言う。ある誰かが何らかの意図をもって、他の人達の背後で彼らを操りながら、何かを計画しているような気がしてならない、と...
犯人探しゲームの被害者は、原子科学者の先妻のユーゴスラビア人女性で、ボート小屋で殺される筋書きになっていた。当初、サリー・レッグが被害者役を務める筈だったが、慈善パーティーで占い師の役を担当することになり、この村に住む少女マーリン・タッカー(Marlene Tucker)が被害者役を代わった。慈善パーティー当日、ポワロとオリヴァー夫人がボート小屋へ様子を見に行くと、マーリンはスカーフで本当に絞殺されていたのであった!
一方、慈善パーティー会場に、(9)ハティーの従兄弟と称するエティエンヌ・ド・スーザ(Etienne da Sousa→「エルキュール・ポワロとグリーンショア屋敷の阿房宮」の場合、ポール・ロペス(Paul Lopez)となっている)が姿を現す。西インド諸島から到着したばかりで、ダートマス(Dartmouth → 2023年9月6日付ブログで紹介済)にヨットを係留し、ダート川(River Dart → 2023年9月6日付ブログで紹介済)をボートで上がって、屋敷にやって来たのである。ハティー・スタッブスに久しぶりに会いたいと言う。ところが、従兄弟を忌み嫌うハティー・スタッブスは、エティエンヌ・ド・スーザの到着前に姿を消してしまい、その後、その行方が杳として知れない。
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| ダートマス城(Dartmouth Castle → 2023年9月10日 / 9月12日付ブログで紹介済)から、 ダート川越しに、対岸を望む。 <筆者撮影> |
その後、また一人犠牲者が出る。この村に住むマーデル老人(Old Merdel)で、ある晩、乗っていた船から船着場に飛び移ろうとして、ダート川に落ちて溺死したのである。彼は、絞殺された少女の祖父だったことが判明する。警察当局は老人の死を事故死として処理しようとするが、ポワロは、以前マーデル老人に会った際、彼が発した思わせ振りな言葉が非常に気になった。「フォリアット家が、ナス屋敷からは離れることはない。('Always be Folliats at Nasse.')」と...
果たして、マーデル老人の溺死は事故死なのか?彼女の孫であるマーリン・タッカーを殺害したのは誰なのか?そして、その理由は?更に、ハティー・スタッブスは何処に行ってしまったのか?
(93)ナス屋敷(Nasse House)
「死者のあやまち」において、事件の舞台となるのが、ナス屋敷である。
(94)ボート小屋(boathouse)
ナス屋敷で催される慈善パーティーのために、アリアドニ・オリヴァー夫人が段取りをした犯人探しゲームにおいて、原子科学者の先妻のユーゴスラビア人女性が、被害者として、ボート小屋で殺される筋書きになっていた。
当初、サリー・レッグが被害者役を務める筈だったが、慈善パーティーで占い師の役を担当することになり、村に住む少女マーリン・タッカーが被害者役を代わる。慈善パーティー当日、ポワロとオリヴァー夫人がボート小屋へ様子を見に行くと、マーリン・タッカーがスカーフで本当に絞殺されていた。
(95)5種類の凶器(five murder weapons)
ナス屋敷で催される慈善パーティーのために、アリアドニ・オリヴァー夫人が段取りをした犯人探しゲームにおいて、原子科学者の先妻のユーゴスラビア人女性が、被害者として、ボート小屋で殺される筋書きになっていた。その凶器として、オリヴァー夫人は、拳銃や皮下注射器等を候補に挙げていた。






































