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| 「白亜の館」と呼ばれるケンウッドハウス内に所蔵 / 展示されている ヨハネス・フェルメール作「ギターを弾く女」(1671年ー1674年)<その1> 53.0 cm x 46.3 cm / Oil on canvas <筆者撮影> |
絵画「ギターを弾く女(The Guitar Player)」は、ネーデルラント連邦共和国(現オランダ王国)の画家で、レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(Rembrandt Harmenszoon van Rijn:1606年ー1669年 → 2025年9月26日 / 10月2日付ブログで紹介済)と並ぶ17世紀オランダ黄金時代を代表する画家と評されているヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer:1632年?ー1675年? / 本名:ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト(Jan van der Meer van Delft))の晩年(1671年ー1674年)の作品で、残念ながら、ベストの作品とは言えない。
ヨハネス・フェルメールの作品の場合、左手に光源があることが多いが、「ギターを弾く女」については、珍しく光源が右手にある。
「ギターを弾く女」は、ヨハネス・フェルメールが亡くなった時に、フェルメール家に残っていた絵画の1枚で、彼の妻カタリーナ・ボルネス(Catharina Bolnes:1631年ー1688年)は、パン屋のヘンドリック・ファン・バイテンに、借金の担保として渡さざるを得なかった。
カタリーナ・ボルネスは、「ギターを弾く女」をなんとか取り戻そうとしたものの、上手くいかず、ヘンドリック・ファン・バイテンが1701年に死んだ際に残された「ギターを弾く女」は、売却されてしまった。
上記以降、「ギターを弾く女」がどのような経路を辿ったのか、不明なるも、1794年に英国のパルマーストーン公が同作品をハーグ(Den Haag)で購入したと言う記録が残っている。
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| 「白亜の館」と呼ばれるケンウッドハウス内に所蔵 / 展示されている ヨハネス・フェルメール作「ギターを弾く女」(1671年ー1674年)<その2> 53.0 cm x 46.3 cm / Oil on canvas <筆者撮影> |
その後、何人かの手を経て、ロンドンの画廊が同作品を入手して、ギネスビール社会長の初代アイヴィー伯爵エドワード・セシル・ギネス(Edward Cecil Guinness, 1st Earl of Iveagh:1847年ー1927年)が、1889年に購入。
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| 「白亜の館」と呼ばれるケンウッドハウス内に所蔵 / 展示されている 初代アイヴィー伯爵エドワード・セシル・ギネスの肖像画 <筆者撮影> |
彼がハムステッドヒース(Hampstead Heath → 2015年4月25日付ブログで紹介済)内に建つ「白亜の館」であるケンウッドハウス(Kenwood House → 2018年9月23日付ブログで紹介済)を購入したことに伴い、「ギターを弾く女」は、ケンウッドハウス内に所蔵 / 展示される。
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| 「白亜の館」と呼ばれるケンウッドハウスの裏面 <筆者撮影> |
その2年後の1927年、初代アイヴィー伯爵エドワード・セシル・ギネスが死去した際、ケンウッドハウスは、彼が購入後に展示していた絵画コレクション(「ギターを弾く女」を含む)と一緒に、国に遺贈されて、現在、イングリッシュヘリテージ(English Heritage)がケンウッドハウスと絵画コレクションを管理しており、一般に公開している。
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| ケンウッドハウス前から見たハムステッドヒース <筆者撮影> |
「ギターを弾く女」は、ずっと個人蔵であったため、後世に行われた修復の影響がなく、額縁を含めて、ほぼオリジナルのままと言われている。





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