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| JET によるガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」の グラフィックノベル版の1ページ目 |
ゴシック小説「オペラ座の怪人(Le Fantome de l’Opera → 2025年10月18日 / 10月22日 / 11月20日付ブログで紹介済)」は、フランスの小説家 / 新聞記者であるガストン・ルイス・アルフレッド・ルルー(Gaston Louis Alfred Leroux:1868年ー1927年 → 2017年9月10日付ブログで紹介済)により、1909年9月23日から1910年1月8日まで日刊紙「ル・ゴロワ(Le Gaulois)」に連載された後、1910年3月にピエール・ラフィット社(Pierre Lafitte)から出版された。
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| JET によるガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」の グラフィックノベル版のタイトルページ(見開き) |
ガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」のグラフィックノベル版は、日本の女性漫画家である JET(本名:門脇 佳代 / 年齢不詳 / 1985年にデビュー)により、「ハロウィン」の1990年9月号に発表されている。
なお、JET によるガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」のグラフィックノベル版は、日本の出版社である株式会社t東京創元社から出ている創元推理文庫「オペラ座の怪人」(三輪 秀彦訳)をベースにしている。
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| 海軍軍人のラウル・ド・シャニイ子爵と 彼の親友で新聞記者のジョセフ・ルールタビーユの2人が、馬車に乗って、 パリ・オペラ座であるガルニエ宮(Palais Garnier)へと向かっている場面 - JET によるガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」のグラフィックノベル版から抜粋。 |
JET によるガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」のグラフィックノベル版における主要な登場人物は、以下の通り。
なお、登場人物名は、グラフィックノベル版上の表記に準拠。
(1)ラウル・ド・シャニイ子爵(Vicomte Raoul de Chagny):海軍軍人
(2)フィリップ・ド・シャニイ子爵(Comte Philippe de Chagny):その兄
(3)クリスチーヌ・ダーエ(Christine Daae):歌姫
(4)リシャール(Richard):オペラ座の新支配人
(5)ソレリ:バレリーナ
(6)ビュケ(Buquet):道具法主任
(7)ガブリエル:声楽主任
(8)カルロッタ(Carlotta):オペラ座のスター
(9)マダム・ジリィ(Madame Giry):客席の案内係
(10)ジョセフ・ルールタビーユ(Joseph Rouletabille):新聞記者
(11)オペラ座の幽霊(The Phantom of the Opera / Opera Ghost):?
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| 「オペラ座の幽霊」と呼ばれるエリックが、クリスチーヌ・ダーエを攫って、 パリ・オペラ座の地下にある自分の隠れ家へと向かい、舟を漕いでいる場面 - JET によるガストン・ルルー作「オペラ座の怪人」のグラフィックノベル版から抜粋。 |
ガストン・ルルーの原作の場合、オペラ座の支配人は、デビエンヌ(Debienne)とポリニュイ(Poligny)の2人からアマン・モンシャミン(Armand Moncharmin)とファーミン・リシャール(ファーミン・リシャール)の2人に引き継がれているが、JET によるグラフィックノベル版の場合、オペラ座の支配人として、リシャールのみが登場。
ガストン・ルルーの原作の場合、「オペラ座の幽霊」と呼ばれるエリック(Erik)の過去を知る謎の男であるペルシア人が登場して、ラウル・ド・シャニイ子爵と一緒に、パリ・オペラ座の地下にあるエリックの隠れ家へと潜入するが、JET によるグラフィックノベル版の場合、謎のペルシア人は登場しない。
JET によるグラフィックノベル版の場合、ガストン・ルルー作「黄色い部屋の謎(原題:Le Mystere de la Chambre Jaune / 英題:The Mystery of the Yellow Room)→ 2017年9月23日付ブログで紹介済」(1907年)と「黒衣夫人の香り(原題:Le Parfum de la Dame en Noir / 英題:The Perfume of the Lady in Black)」(1909年)において探偵役を務めるジョセフ・ルールタビーユがラウル・ド・シャニイ子爵の親友として登場するが、ガストン・ルルーの原作の場合、ジョセフ・ルールタビーユは登場しない。




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