サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年-1930年)が執筆したシャーロック・ホームズシリーズにおいて、拳銃を持ったシャーロック・ホームズの挿絵につき、紹介したい。
また、ホームズに加えて、ジョン・H・ワトスンや他の登場人物が拳銃を持った挿絵も掲載する。
今回は、ホームズシリーズの第2短編集「シャーロック・ホームズの回想(The Memoirs of Sherlock Holmes)」と第3長編「バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles)」に収録されている挿絵について、紹介する。
挿絵を担当しているのは、挿絵画家であるシドニー・エドワード・パジェット(Sidney Edward Paget:1860年ー1908年)である。
(5)「最後の事件(The Final Problem → 2022年5月1日 / 5月8日 / 5月11日付ブログで紹介済)」
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1893年12月号に掲載された挿絵 - 1891年4月24日の朝、 ベイカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)の シャーロック・ホームズの元を訪れた 「犯罪会のナポレオン(Napoleon of crime)」こと、 ジェイムズ・モリアーティー教授(Professor Jame Moriarty)は、 ホームズに対して、自分から手を引くように告げたが、 ホームズは、これをキッパリと断った。 コナン・ドイルの原作では、 「瞬時に、僕は机の引き出しから回転式連発拳銃を取り出して、ポケットの中に入れると、 服の中から、彼(ジェイムズ・モリアーティー教授)に対して、銃口を向けていた。 彼の話を聞いた僕は、 拳銃をポケットから引き出して、撃鉄を起こしたまま、 テーブルの上に置いた。 (In an instant I had slipped the revolver from the drawer into my pocket, and was covering him through the cloth. At his remark I drew the weapon out and laid it cocked upon the table.)」と記されている。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット(1860年ー1908年)
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「最後の事件」は、ホームズシリーズの短編小説56作のうち、24番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1893年12月号に、また、米国では、「マクルーアマガジン(McClure’s Magazine)」の1893年12月号に掲載された。
同作品は、1893年に発行されたホームズシリーズの第2短編集「シャーロック・ホームズの回想」に収録されている。
(6)「バスカヴィル家の犬」
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1902年4月号に掲載された挿絵 - 第14章「バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles)」 サー・ヘンリー・バスカヴィル(Sir Henry Baskervilles)に対して 襲い掛かる黒い魔犬の脇腹に向けて、 シャーロック・ホームズは、回転式連発拳銃から、 立て続けに、5発の銃弾を撃ち込んだ。 (Holmes had emputied five barrels of his revolver into the creature's flank.) 画面左側から、ジョン・H・ワトスン、 ホームズ、サー・ヘンリー・バスカヴィル、 そして、伝説の黒い魔犬。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット(1860年ー1908年) |
「バスカヴィル家の犬」は、ホームズシリーズの長編小説4作のうち、3番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1901年8月号から1902年4月号にかけて連載された後、単行本化された。
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1902年4月号に掲載された挿絵 - 第14章「バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles)」 闇夜の中で黒い魔犬が発光していたのは、 「燐(phosphorus)」が塗られているためだと、 ジョン・H・ワトスンは悟った。 画面左側から、 スコットランドヤードのレストレード警部(Inspector Lestrade)、 ワトスン、シャーロック・ホームズ、 そして、伝説の黒い魔犬。 ホームズ、ワトスンとレストレード警部の全員が、 拳銃を手にしている。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット(1860年ー1908年) |
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