サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年-1930年)が執筆したシャーロック・ホームズシリーズにおいて、拳銃を持ったシャーロック・ホームズの挿絵につき、紹介したい。また、ホームズに加えて、ジョン・H・ワトスンや他の登場人物が拳銃を持った挿絵も掲載する。
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ジグソーパズル「シャーロック・ホームズの世界(The World of Sherlock Holmes)」において、 公園の噴水と柵の間の芝生の上に、 拳銃が置かれている。 |
今回は、1892年に発行されたホームズシリーズの第1短編集「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」に収録されている挿絵について、紹介する。
挿絵を担当しているのは、挿絵画家であるシドニー・エドワード・パジェット(Sidney Edward Paget:1860年ー1908年)である。
(1)「赤毛組合(The Red-Headed League → 2022年9月25日 / 10月9日 / 10月11日 / 10月16日付ブログで紹介済)」
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1891年8月号に掲載された挿絵 - フランス金貨を強奪するために、 ジェイベス・ウィルスンが営む質屋の地下室から掘ったトンネルを通って、 City and Suburban Bank のコーブルク支店(Coburg branch)の地下金庫室へと侵入した ヴィンセント・スポールディング(Vincent Spaulding)こと、 ジョン・クレイ(John Clay)を 待ち構えていたシャーロック・ホームズが捕らえる。 コナン・ドイルの原作では、「回転式連発拳銃の銃身がキラリと光ったが、 ホームズの狩猟鞭がジョン・クレイの手首を打ち据えると、 拳銃は、石の床の上に、音を立てて落ちた。 (The light flashed upon the barrel of a revolver, but Holmes's hunting-crop came down on the man's wrist and the pistol clinked upon the stone floor.)」と記されている。 従って、挿絵上の拳銃の持ち主は、ジョン・クレイである。 石の床の上に落ちている拳銃の左側には、 ホームズの狩猟鞭も落ちている。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット (1860年 - 1908年) |
「赤毛組合」は、ホームズシリーズの短編小説56作のうち、2番目に発表された作品で、英国の「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1891年8月号にに掲載された。
同作品は、1892年に発行されたホームズシリーズの第1短編集「シャーロック・ホームズの冒険」に収録されている。
(2)「ボスコム谷の謎(The Boscombe Valley Mystery)」
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1891年10月号に掲載された挿絵(その1) - 6月3日(月)の午後、 助けを求めるジェイムズ・マッカーシー(James McCarthy)に連れられて、 ボスコム谷農園の番小屋管理人の妻と娘が、 ボスコム池(Boscombe Pool)の近くへ行ってみると、 彼の父親であるチャールズ・マッカーシー(Charles McCarthy)が、 頭部を何か重たい鈍器のようなもので、何度も打たれて、殺されていた。 凶器は、死体の側に落ちていた 息子のジェイムズの猟銃の台座でつけられたものと思われた。 画面手前より、チャールズ・マッカーシー、 息子のジェイムズ・マッカーシー、番小屋管理人の妻、 そして、番小屋管理人の娘ペイシェンス・モラン(Patience Moran)。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット (1860年 - 1908年) |
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1891年10月号に掲載された挿絵(その2) - ジェイムズ・マッカーシーは、 父親のチャールズ・マッカーシーの殺害について、無罪を出張。 彼によると、猟銃を持って、 ボスコム池の向かい側にあるウサギの飼育場へと出かけた、とのこと。 ボスコム池の近くで父親に出会い、 何故か、非常に驚いた父親と激しいやりとりになったため、 ジェイムズ・マッカーシーは、ハザリー農場(Hatherley Farm)へと戻ろうと、 一旦、その場を離れたが、 少しすると、後ろで恐ろしい悲鳴が聞こえたので、 急いで駆け戻ったところ、 頭部に酷い傷を負った父親は、虫の息だった。 ジェイムズ・マッカーシーが、猟銃を落として、 倒れている父親を腕に抱きかかえたが、 残念ながら、父親は息を引き取ったのだと、彼は証言していた。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット (1860年 - 1908年) |
「ボスコム谷の謎」は、ホームズシリーズの短編小説56作のうち、4番目に発表された作品で、「ストランドマガジン」の1891年10月号に掲載された。
同作品は、ホームズシリーズの第1短編集である「シャーロック・ホームズの冒険」(1892年)に収録された。
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