2023年4月13日木曜日

フランケンシュタインの世界<ジグソーパズル>(The World of Frankenstein )- その10

英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より2022年に出ているジグソーパズル「フランケンシュタインの世界(The World of Frankenstein)」のイラスト内には、英国の小説家メアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィン・シェリー(Mary Wollstonecraft Godwin Shelley:1797年ー1851年)1818年1月に発表したゴシック小説「フランケンシュタイン、或いは、現代のプロメテウス(Frankenstein; or, the Modern Prometheus. → 2021年3月24日付ブログで紹介済)」の物語に関して、各場面が散りばめられているので、前回と同様に、順番に紹介していきたい。


怪物の話(The Creature’s Narrative)>


今回は、「その5」となる。


(19)


復讐心に燃えるヴィクター・フランケンシュタインは、
アルプス山脈において、
ずーっと捜索し続けた怪物に遭遇した。

殺害された弟のウィリアム(William)と、無実にもかかわらず、弟ウィリアムの殺害犯として、絞首刑に処せられたナニーのジュスティーヌ・モリッツ(Justine Moritz)の復讐を誓い、ヴィクター・フランケンシュタイン(Victor Frankenstein)は、自分が創り出した「怪物」の捜索を続けた。そして、彼は、アルプス山脈(Alps)において、遂に怪物と遭遇する。


2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された
「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 -
殺された弟ウィリアムの復讐のため、
ヴィクター・フランケンシュタインは、邪悪な怪物を滅ぼそうとするが、
怪物は、「創り出された時には、邪悪ではなかった。
自分を殺す前に、自分が経験した話を聞いて欲しい。」と、
ヴィクター・フランケンシュタインに対して、頼むのであった。

怪物は、
自分の創造主であるヴィクター・フランケンシュタインに対して、
「自分の伴侶となる女性の怪物を創り出してほしい。」と要求する。

アルプス山脈で、自分の創造主であるヴィクター・フランケンシュタインと再会した怪物は、外見の醜さ故に、人間達に迫害されて、孤独を感じるとともに、自己の存在に悩んでいた。そのため、怪物は、彼に対して、自分の伴侶となる女性の怪物を創り出すよう、要求した。更に、怪物は彼に「この願いさえ叶えてもらえれば、自分(達)は、二度と人前に姿を見せない。」と約束したのである。


2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された
「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 -
怪物は、ヴィクター・フランケンシュタインに対して、
「自分の伴侶となる女性の怪物を創り出してくれるのであれば、
自分達は、二度と人間の前に現れない。」と約束した。

(20)


故郷のジュネーヴへと戻ったヴィクター・フランケンシュタインは、
心労と疲労から倒れてしまう。
画面左側から、フランケンシュタイン家の養女となったエリザベス(Elizabeth)、
ヴィクター・フランケンシュタイン、そして、彼の親友であるヘンリー・クラーヴァル。

故郷のジュネーヴ(Geneva)へと戻ったヴィクター・フランケンシュタインは、心労と疲労のため、倒れてしまう。

回復した彼は、ヘンリー・クラーヴァル(Henry Clerval)に伴われて、英国へと向かった。それは、怪物との約束通り、怪物の伴侶となる女性の怪物を創り出すためだった。


2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された
「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 -
故郷のジュネーヴへと戻ったヴィクター・フランケンシュタインは、
愛するエリザベスと再会するも、
怪物との約束を果たすため、
親友のヘンリー・クラーヴァルと一緒に、
英国へと向かうのであった。

0 件のコメント:

コメントを投稿