サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年-1930年)が執筆したシャーロック・ホームズシリーズにおいて、拳銃を持ったシャーロック・ホームズの挿絵につき、紹介したい。
また、ホームズに加えて、ジョン・H・ワトスンや他の登場人物が拳銃を持った挿絵も掲載する。
今回は、ホームズシリーズの第3短編集「シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)」に収録されている挿絵について、紹介する。
挿絵を担当しているのは、挿絵画家であるシドニー・エドワード・パジェット(Sidney Edward Paget:1860年ー1908年)である。
(7)「空き家の冒険(The Empty House → 2022年5月27日 / 7月1日 / 7月10日 / 7月17日 / 7月24日 / 7月29日 / 8月3日 / 8月6日付ブログで紹介済)」
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1903年10月号に掲載された挿絵 - ベイカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)の向かい側に建つ カムデンハウス(Camden House)から、 ロンドンに帰還したシャーロック・ホームズを狙撃しようと、 「犯罪界のナポレオン(Napoleon of crime)」と呼ばれた ジェイムズ・モリアーティー教授(Professor James Moriarty)の部下で、 彼の右腕でもある セバスチャン・モラン大佐(Colonel Sebastian Moran)が カムデンハウスへとやって来た。 ジョン・H・ワトスンの目には、 セバスチャン・モラン大佐が手に持っているものが、 杖(stick)のように見えたが、 実際には、空気銃(air-gun)だった。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット (1860年 - 1908年) |
「空き家の冒険」は、ホームズシリーズの短編小説56作のうち、25番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン(The Strand Magazine)」の1903年10月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー(Collier’s Weekly)」の1903年9月26日号に掲載された。
同作品は、1905年に発行されたホームズシリーズの第3短編集である「シャーロック・ホームズの帰還」に収録されている。
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1903年10月号に掲載された挿絵 - ロンドンに帰還したシャーロック・ホームズは、 セバスチャン・モラン大佐を捕まえようと格闘するものの、 非常に苦戦しているホームズのために、 ジョン・H・ワトスンが救援に入った。 画面手前左側の人物がホームズで、 画面手前右側の人物がセバスチャン・モラン大佐、 そして、画面奥の人物がワトスン。 ホームズを助けるために、 ワトスンは、回転式連発拳銃を逆に持って、 セバスチャン・モラン大佐に対して、打撃を与えようとしている。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット (1860年 - 1908年) |
(8)「踊る人形(The Dancing Men)」
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英国で出版された「ストランドマガジン」 1903年12月号に掲載された挿絵 - シャーロック・ホームズが解読した暗号を利用した手紙で誘き出された 犯人のエイブ・スレイニー(Abe Slaney)の頭に、 ホームズが拳銃を突き付けると同時に、 ノーフォーク警察(Norfolk Constablary)の マーティン警部(Inspector Martin)が手錠を掛けた。 画面左側から、ジョン・H・ワトスン、ホームズ、 犯人のエイブ・スレイニー、そして、マーティン警部。 挿絵:シドニー・エドワード・パジェット (1860年 - 1908年) |
「踊る人形」は、ホームズシリーズの短編小説56作のうち、27番目に発表された作品で、英国では、「ストランドマガジン」の1903年12月号に、また、米国では、「コリアーズ ウィークリー」の1903年12月5日号に掲載された。
同作品は、ホームズシリーズの第3短編集である「シャーロック・ホームズの帰還」(1905年)に収録されている。
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