英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より2022年に出ているジグソーパズル「フランケンシュタインの世界(The World of Frankenstein)」のイラスト内には、英国の小説家メアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィン・シェリー(Mary Wollstonecraft Godwin Shelley:1797年ー1851年)が1818年1月に発表したゴシック小説「フランケンシュタイン、或いは、現代のプロメテウス(Frankenstein; or, the Modern Prometheus. → 2021年3月24日付ブログで紹介済)」の物語に関して、各場面が散りばめられているので、前回と同様に、順番に紹介していきたい。
<再び、ヴィクター・フランケンシュタインの話(Victor Frankenstein’s Narrative Resumed)>
今回は、「その2」となる。
(23)
故郷のジュネーヴへと戻ることができた ヴィクター・フランケンシュタインは、 父アルフォンスの計らいにより、 エリザベスとの結婚式を挙げた。 |
スコットランドのオークニー諸島(Orkney Islands)から本島へと戻ったヴィクター・フランケンシュタイン(Victor Frankenstein)は、親友のヘンリー・クラーヴァル(Henry Clerval)を殺害した犯人であると間違えられて、牢獄へと入れられてしまうが、この疑いが晴れると、故郷のジュネーヴ(Geneva)へと戻ることができた。
2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された 「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 - 親友のヘンリー・クラーヴァルを殺害した疑いが晴れた ヴィクター・フランケンシュタインは、故郷のジュネーヴに戻り、 養女として一緒に育てられたエリザベスと結婚したが、 彼は自分を付け狙う「怪物」の存在に怯えていた。 |
故郷へと戻った彼は、父アルフォンス(Alphonse)の配慮で、英国へと出発する前の約束通り、フランケンシュタイン家の養女として一緒に育てられたエリザベス(Elizabeth)との結婚式を挙げた。彼とエリザベスの二人は、幸福の絶頂に居たが、彼が創り出した「怪物」の影が、二人の後ろに忍び寄っていたのである。
(24)
結婚式を挙げたヴィクターとエリザベスの二人は、 コモ湖岸の建物に滞在したが、 その夜、怪物が復讐に現れて、 人妻のエリザベスを殺害してしまったのである。 |
結婚式を挙げたヴィクターとエリザベスの二人は、コモ湖(Lake Como)岸の建物に滞在したが、その夜、彼が恐れていた通り、その夜、怪物が姿を現して、彼が少し目を離している隙に、彼女は殺されてしまった。
2014年に米国の出版社 Dover Publications, Inc. から発刊された 「フランケンシュタイン」のグラフィックノベル版から抜粋 - 結婚式後、コモ湖岸の建物に滞在したヴィクターとエリザベスであったが、 ヴィクターが建物内を見回っている間に、 復讐に燃える怪物が姿を現して、 エリザベスを殺してしまった。 |
自分の創造主であるヴィクター・フランケンシュタインと他の人間達に絶望して、憎悪を向ける怪物は、復讐のために、
・ヴィクターの弟ウィリアム(Willaim)
・ウィリアムのナニーであるジュスティーヌ・モリッツ(Justine Moritz)
・ヴィクターの親友ヘンリー・クラーヴァル
・ヴィクターの妻エリザベス
を次々と殺害したのである。
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