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| 1940年11月に Collins Crime Club から出版された アガサ・クリスティー作「いち、にい、私の靴の留め金を締めて」の 初版本の表紙 - 2024年に米国の Chronicle Books から出ている 「Agatha Christie - Classic Book Covers - 100 Postcards」の 絵葉書から抜粋。 |
米国版のタイトルは、1953年に、更に「An Overdose of Death」へと改題された。
「いち、にい、私の靴の留め金を締めて」の原題として使用されているマザーグースの童謡は、以下の通り。
One, two, buckle my shoe;
Three, four, knock the door;
Five, six, pick up sticks;
Seven, eight, lay them straight;
Nine, ten, a big fat hen;
Elevem, twelve, dig and delve;
Thirteen, fouteen, maids a-courting;
Fifteen, sixteen, maids in the kitchen;
Seventeen, eighteen, maids in waiting;
Nineteen, twenty, my plate’s empty.
いち、にい、私の靴のバックルを締めて
さん、しい、そのドアを閉めて
ごお、ろく、薪木(たきぎ)をひろって
しち、はち、きちんと積みあげ
くう、じゅう、むっくり肥っためん鶏さん
じゅういち、じゅうに、男衆は掘りまわる
じゅうさん、じゅうし、女中たちはくどいている
じゅうご、じゅうろく、女中たちは台所にいて
じゅうしち、じゅうはち、女中たちは花嫁のお支度
じゅうく、にじゅう、私のお皿はからっぽだ …
(早川書房クリスティー文庫19 - 加島 祥造 訳)
1、2、私の靴の留め金を締めて
3、4、ドアをノックして
5、6、小枝を拾って
7、8、真っ直ぐに並べて
9、10、大きく太った雌鶏
11、12、地面を掘って、掘り下げて
13、14、メイド達が言い寄っている
15、16、メイド達が台所で
17、18、メイド達が待っている
19、20、私のお皿は空っぽだ
(筆者 訳)
この童謡の起源は、18世紀末の英国で、20を超える数え歌がある版や数え歌の歌詞が異なる版等があるが、英国の作家 / シェイクスピア研究家 / 古物研究家 / 童謡研究家であるジェイムズ・オーチャード・ハリウェル=フィリップス(James Orchard Halliwell-Phillipps:1820年ー1889年)が纏めた「Popular Phymes of England」(1842年)に、ほぼ現在の形で収録されている。
唯一異なる点は、2行目の「Three, four, knock the door;」が、「Three, four, shut the door」と記載されているところである。
上記の童謡は、「The Oxford Dictionary of Nursery Rhymes」に収録されている一般的な版である。



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