シャーロック・ホームズシリーズの長編小説4作のうち、サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)が最後に発表した作品である「恐怖の谷(The Valley of Fear → 2023年5月12日 / 5月17日 / 5月21日 / 5月26日 / 5月29日 / 6月5日付ブログで紹介済)」について、作家である Ian Edginton が構成を、そして、イラストレーターである I. N. J. Culbard Norma が作画を担当したグラフィックノベル版(英国の Metro Media Ltd. から、Self Made Hero シリーズの一つとして、2011年に出版)に登場する主要なキャラクターを紹介したい。
Ian Edginton と I. N. J. Culbard の二人が、英国の Metro Media Ltd. から、Self Made Hero シリーズとして出版している
(1)2008年: オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(Oscar Fingal O’Flahertie Wills Wilde:1854年ー1900年)作「ドリアン・グレイの肖像(The Picture of Dorian Gray → 2022年10月10日付ブログで紹介済)」(1889年)
(2)2009年: コナン・ドイル作「バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles)」(1901年-1902年)
では、各キャラターの作画が完成化されておらず、やや安定していない。特に、シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンを含む全キャラクターを描く際に、顔のバランスをとるための線の名残なのか、額の中央から片側の頬にかけて、斜めに走る線が多用され、それがほぼ全場面の全キャラクターに適用されていたので、読んでいて、非常に気になった。
ホームズシリーズのグラフィックノベル版としては、4番目かつ最後に該る「恐怖の谷」の場合、ホームズやワトスンの作画は完成していて、二人を含む全キャラクターが描かれる際に、「バスカヴィル家の犬」において多用された額の中央から片側の頬にかけて斜めに走る線は、完全になくなっており、非常に読み易い。
<シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスン>
1880年代の終わりに差し掛かる頃の朝、 シャーロック・ホームズが、 ジェイムズ・モリアーティー教授の組織内に居る 情報提供者であるフレッド・ポーロック(Fred Porlock)から、 数字が羅列された暗号文を受け取る。 そして、ジョン・H・ワトスンは、朝食を食べながら、 ホームズの様子を見守っている。 (左側の人物がワトスンで、右側の人物がホームズ) |
情報提供者であるフレッド・ポーロックからの2番目の手紙を、 ハドスン夫人がホームズに渡した後の場面が描かれている。 |
<スコットランドヤードのアレック・マクドナルド警部(Inspector Alec MacDonald)>
バールストン駅(Birlstone station)において、ホームズ、ワトスンと スコットランドヤードのアレック・マクドナルド警部を出迎えたホワイト・メイスンは、 ホームズ達3人が宿泊する予定の宿屋「ウェストヴィル アームズ(Westville Arms)」へ案内すると、 3人に対して、事件の説明を始めた。 |
バールストン館には、ジョン・ダグラスの友人で、 ハムステッド(Hampstead)のヘイルズ荘(Hales Lodge)に住む セシル・ジェイムズ・バーカーと言う45歳位の男性が、頻繁に出入りしていた。 彼は、米国カリフォルニア州の金鉱において、 ジョン・ダグラスと知り合って以来の友人とのことだった。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿