英国の Titan Publishing Group Ltd. の Titan Books 部門から 2009年に出版された マンリー・ウェイド・ウェルマン / ウェイド・ウェルマン共作 「シャーロック・ホームズの更なる冒険 / 宇宙戦争」の裏表紙 |
米国の作家であるマンリー・ウェイド・ウェルマン(Manly Wade Wellman:1903年ー1986年)と息子のウェイド・ウェルマン(Wade Wellman)が、シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンの2人が、英国の作家であるハーバート・ジョージ・ウェルズ(Herbert George Wells:1866年ー1946年)が1898年に発表した SF 小説「宇宙戦争(The War of the Worlds)」に遭遇した事件を描く SF 小説「シャーロック・ホームズの宇宙戦争(Sherlock Holmes’s War of the Worlds)」(1975年)は、以下の通り、全5部で構成されている。
*「序文(Introduction)」
*「第1部:水晶の卵(I : The Adventure of the Crystal Egg)」
*「第2部:シャーロック・ホームズ対火星(II : Sherlock Holmes Versus Mars)」
*「第3部:ジョージ・E・チャレンジャー対火星(III : George E. Challenger Versus Mars)」
*「第4部:火星の依頼人(IV : The Adventure of the Martian Client)」
*「第5部:金星、火星、そして、ベイカーストリート(V : Venus, Mars, and Baker Street)」
*「付録:ワトスン博士の手紙(Appendix : A Letter from Dr. Watson)」
登場人物は、サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年-1930年)が生み出した2つのシリーズから選ばれている。
<シャーロック・ホームズシリーズ>
*シャーロック・ホームズ
*ジョン・H・ワトスン
*ハドスン夫人(Mrs. Hudson)- コナン・ドイルの原作においては、ハドスン夫人とのみ記述されているが、本作品において、ホームズが彼女に「マーサ(Martha)」と呼び掛けている。また、ハドスン夫人は美人で魅力的と設定されていて、コナン・ドイルの原作とは異なり、ホームズと恋仲であることも描かれている。更に、ハドスン夫人の別れた夫であるモース・ハドスン(Morse Hudson)も、本作品には登場する。
< SF 小説「失われた世界(The Lost World)」等>
*ジョージ・エドワード・チャレンジャー教授(Professor George Edward Challenger)- 科学者
*サー・エドワード・ダン・マローン(Sir Edward Dunn Malone)- チャレンジャー教授の友人で、「デイリーガゼット(Daily Gazette)」紙の記者
*ジョン・ロクストン卿(Lord John Roxton)- チャレンジャー教授の友人で、貴族
本作品の場合、ホームズとチャレンジャー教授の2人が主役を務めている。また、ホームズとチャレンジャー教授には、登場時、既に面識がある。
「第1部:水晶の卵」、「第2部:シャーロック・ホームズ対火星」および「第3部:ジョージ・E・チャレンジャー対火星」については、サー・エドワード・ダン・マローンが記録者を務め、三人称で記述されている。
また、「第4部:火星の依頼人」と「第5部:金星、火星、そして、ベイカーストリート」に関しては、ワトスンが記録者を務め、コナン・ドイルの原作と同様に、一人称で語られている。
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