ケンブリッジ大学創立800周年を記念して、 英国の児童文学作家 / イラストレーターであるクェンティン・ブレイクが描いた サー・アイザック・ニュートンの絵葉書 <筆者がケンブリッジのフィッツウィリアム博物館(Fitzwilliam Museum)で購入> |
英国の女流推理作家であるフィリス・ドロシー・ジェイムズ(Phyllis Dorothy James:1920年ー2014年 → 一般に、P・D・ジェイムズ(P. D. James)と呼ばれている)が1972年に発表した作品で、女探偵のコーデリア・グレイ(Cordelia Gray)シリーズの第1作目に該る「女には向かない職業(An Unsuitable Job for a Woman → 2024年5月5日 / 5月20日 / 5月23日付ブログで紹介済)」の場合、物語の主な舞台は、ケンブリッジ大学(University of Cambridge)を含むケンブリッジ(Cambridge)となる。
ケンブリッジ大学は、町の人々と対立した結果、オックスフォード(Oxford)から逃れて来た学者達が、13世紀初頭にケンブリッジに住み着いて、研究や教育を始めたのを起源としている。
公式なケンブリッジ大学の創立年度は「1209年」となっており、2009年に創立800周年を迎えた。
ケンブリッジ大学の創立800周年を記念して、英国の児童文学作家 / イラストレーターであるクェンティン・ブレイク(Quentin Blake:1932年ー)が、ケンブリッジ大学に関係する人物を描いて、寄贈した。
1932年12月16日、英国ケント州(Kent)シドカップ(Sidcup)に出生したクェンティン・ブレイクも、ケンブリッジ大学ダウニングカレッジ(Downing College)を卒業しており、その後、チェルシーカレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(Chelsea College of Art and Design)で絵画を学び、児童文学作家 / イラストレーターとなった。
ケンブリッジ大学の創立800周年を記念して、クェンティン・ブレイクが描いた人物達を順番に紹介していきたい。
まず最初に紹介するのは、アイザック・ニュートン(Issac Newton)である。
古い英国1ポンド紙幣に描かれているサー・アイザック・ニュートン |
(1)アイザック・ニュートン(1642年―1727年)
アイザック・ニュートンは、英国の自然哲学者、数学者、物理学者、天文学者、そして、神学者として有名である。
サー・アイザック・ニュートンが生まれたウールズソープマナー(Woolsthorpe Manor)の解説書 <筆者がウールズソープマナーで購入> |
1642年12月25日に、リンカンシャー州(Lincolnshoire)の小さな村ウールズソープ(Woolsthorpe)に出生したアイザック・ニュートンは、1661年6月5日にケンブリッジ大学トリニティーカレッジ(Trinity College)へ進学。
当初、彼は「サブサイザー(Sub Sizar)」と言う学生身分で入学したが、1ヶ月後には、「サイザー(Sizar - 講師の小間使いとして、給仕等の使い走りをする見返りとして、授業料や食費の援助を受ける学生身分)となった。
アイザック・ニュートンは、英国の聖職者 / 数学者で、ルーカス数学講座(Lucasian Chair of Mathematics)の初代教授であるアイザック・バロー(Isaac Barrow:1630年ー1677年)を師として、バローも、ニュートンの才能を高く評価した。
1664年に、アイザック・バローの後押しを受けて、アイザック・ニュートンは、「スカラー(Scholar - 奨学金を得られる学生身分)」となる。
1665年に、彼はトリニティーカレッジを卒業して、学士号(BA = Bachelor of Arts)を取得した。
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