2023年8月21日月曜日

アガサ・クリスティー作「秘密機関」<グラフィックノベル版>(The Secret Adversary by Agatha Christie )- その4

フランス人の作家であるフランソワ・リヴィエール(Francois Riviere:1949年ー)が構成を、そして、ベルギー出身のイラストレーターであるフランク・ルクレルク(Frank Leclercq:1967年ー)が作画を担当したアガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「秘密機関(The Secret Adversary)」(1922年)のグラフィックノベル版に登場する人物について、引き続き、紹介したい。


(9)ボリス・イヴァノビッチ / ステファノフ伯爵(Boris Ivanovitch / Count Stepanov)

ボリス・イヴァノビッチが、
マーガリート・ヴァンデマイヤー夫人の夕食に招待された場面 -
画面右側から、マーガリート・ヴァンデマイヤー夫人、
ボリス・イヴァノビッチ、そして、
ジェーン・フィンの行方を追って、夫人のメイドとして潜入したタペンス。

組織の首領「ブラウン氏(Mr. Brown)」の配下の一人であるロシア人で、同じく配下のエドワード・ウィティントン(Edward Whittington)やマーガリート・ヴァンデマイヤー夫人(Mrs. Marguerite Vandemeyer)と密に連絡を取り合っている。

(10)サー・ジェイムズ・ピール・エジャートン(Sir James Peel Edgerton)

ジェーン・フィンの行方を追っていた相棒の
トマス・ベレズフォード(Thomas Beresford - 愛称:トミー(Tommy))が
突然消息を絶ってしまったため、
タペンスは、サー・ジェイムズ・ピール・エジャートンに相談する。

著名な弁護士で、かつ、国会議員を務めている人物で、将来の英国首相と目されている。


(11)ホール医師(Dr. Hall)

折角、捕えたマーガリート・ヴァンデマイヤー夫人を
何者かに殺害されてしまったタペンス達は、
ボーンマスのホール医師の元を訪れる。
画面左側から、ジュリアス・P・ハーシャイマー、
ホール医師、タペンス、そして、
サー・ジェイムズ・ピール・エジャートン。

イングランド南部のドーセット州(Dorset)内にあるボーンマス(Bournemouth)において、治療施設を経営している医師で、マーガリート・ヴァンデマイヤー夫人の姪で、記憶喪失症のジャネット(Janet)と言う女性を受け入れていた。


(12)クラメニン氏(Mr. Kramenin)

ジュリアス・P・ハーシャイマーは、
クラリッジホテル(Claridge's → 2014年12月31日付ブログで紹介済)に
宿泊しているクラメニン氏の元を訪れ、銃を向けると、
タペンスとジェーン・フィンが囚われている場所への案内を請う。

組織の首領「ブラウン氏(Mr. Brown)」の配下の一人であるロシア人。ジェーン・フィン(Jane Finn)の従兄弟であるジュリアス・P・ハーシャイマー(Julius P. Hersheimmer)は、彼に対して、銃を突き付け、組織に囚われているプルーデンス・カウリー(Prudence Cowley - 愛称:タペンス(Tuppence))とジェーン・フィンが居る場所へと案内させた。

組織の首領「ブラウン氏」の配下の一人であるロシア人のクラメニンク氏が宿泊していた
クラリッジズホテルの建物正面の外壁
<筆者が撮影>

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