フランス人の作家であるフランソワ・リヴィエール(Francois Riviere:1949年ー)が構成を、そして、ベルギー出身のイラストレーターであるフランク・ルクレルク(Frank Leclercq:1967年ー)が作画を担当したアガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「秘密機関(The Secret Adversary)」(1922年)のグラフィックノベル版に登場する人物について、引き続き、紹介したい。
(5)エドワード・ウィティントン(Edward Whittington)
喫茶室でのトミーとタペンスの会話を聞き付けたエドワード・ウィティントンは、 帰宅する途上のタペンスに対して、接触してきた。 |
エストニア・グラスウェア会社(Esthonia Glassware Co.)の社長。その実態は、1915年5月7日、ドイツ軍の潜水艦が放った2発の魚雷を受けて沈没した「ルシタニア号(Lusitania)」の船上において、米国の諜報員から「非常に重要な機密書類」を託された後、行方不明になったジェーン・フィン(Jane Finn)の捜索に乗り出したトマス・ベレズフォード(Thomas Beresford - 愛称:トミー(Tommy))とプルーデンス・カウリー(Prudence Cowley - 愛称:タペンス(Tuppence))の2人の前に、最初に立ちはだかる組織の首領である「ブラウン氏(Mr. Brown)」の配下の一人である。
(6)A. カーター氏(Mr. A. Carter)
トミーとタペンスの2人を呼んだ英国の情報局員のカーター氏は、 2人に対して、非常に重要な機密書類の行方を追っている 組織の首領である「ブラウン氏」のことを語る。 |
英国の情報局員で、「青年冒険家商会(The Young Adventurers, Ltd.)」を設立したトミーとタペンスの2人が出した新聞広告を通じて、一番最初に、彼らに接触してきた。
(7)マーガリート・ヴァンデマイヤー夫人(Mrs. Marguerite Vandemeyer)
新たなメイドとして採用したタペンスが、自分のことを調べていることを知った ヴァンデマイヤー夫人は、タペンスに対して、銃を向ける。 |
組織の首領「ブラウン氏」の配下の一人である美貌の女性。「ルシタニア号」に乗船して、「非常に重要な機密書類」を携えていた米国の諜報員を追跡しており、それを託されたジェーン・フィンから奪い取ろうとした。エドワード・ウィティントンから、「リタ(Rita)」と呼ばれている。
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