シェイクスピアの世界＜ジグソーパズル＞（The World of Shakespeare ）- その２２

ロンドン塔（Tower of London → ２０１８年４月８日 / ４月１５日 / ４月２２日付ブログで紹介済）の
背後にある庭園には、
ジュリアス・シーザー（中央の人物）と彼に襲い掛かる暗殺計画のメンバー達が描かれているが、
その後ろに、ウィリアム・シェイクスピアの同業者で、
劇作家 / 詩人のベン・ジョンスンが立っている。

英国の Laurence King Publishing Group Ltd. より、２０２０年に発売されたジグソーパズル「シェイクスピアの世界（The World of Shakespeare）」には、のイラスト内には、イングランドの劇作家 / 詩人であるウィリアム・シェイクスピア（William Shakespeare：１５６４年ー１６１６年 → ２０２３年５月１９日付ブログで紹介済）や彼が生きた時代の人物、彼の劇が上演されたグローブ座、そして、彼が発表した史劇、悲劇や喜劇に登場するキャラクター等が散りばめられているので、前回に続き、順番に紹介していきたい。

今回紹介するのは、ウィリアム・シェイクスピアの同業者である劇作家である。

＜ベン・ジョンスン（Ben Jonson：１５７２年ー１６３７年）＞

ベン・ジョンスンは、英国の劇作家 / 詩人で、１６１６年に「桂冠詩人（poet laureate - 優れた詩人に与えられる称号）」となった人物である。

ベン・ジョンスンの本名は「ベンジャミン・ジョンスン（Benjamin Jonson）」で、１５７２年６月１１日、ロンドンの中心部であるウェストミンスター地区（Westminster）に出生。

彼はウェストミンスター文法学校（Westminster School）へ通って、英国の古典に関する学識を身につけた。

ベン・ジョンスンは、１５９４年にアン・テレサ・ルイス（Ann Therese Lewis）と結婚して、２人の子供を設ける。

ベン・ジョンスンは、主に喜劇や詩を発表して、「ヴォルポーネ、又の名は古狐（Volpone, or The Fox）」（１６０６年）や「錬金術師（The Alchemist）」（１６１０年）等が代表作である。

彼は、ウィリアム・シェイクスピアの追悼文を書いていることでも知られている。

ステュアート朝（House of Stuart）のスコットランド、イングランドおよびアイルランドの王であるジェイムズ１世（James I：１５６６年ー１６２５年　在位期間：１６０３年－１６２５年）の統治時に、ベン・ジョンスンは、ウィリアム・シェイクスピアに次いで、２番目に偉大な劇作家であると、一般に見做されていた。

英国では、英国王室の慶弔の際に、詩を創作する「桂冠詩人」の役職が１７世紀に設けられた。

ベン・ジョンスンは、英国王室から年金を受けており、それ故に、事実上、彼を初の「桂冠詩人」と定義する説がある。

ベン・ジョンスンは、１６３７年８月６日、ウェストミンスター地区で亡くなり、ウェストミンスター寺院（Westminster Abbey）に埋葬された。