フライング・スコッツマン100周年を記念して、 英国のロイヤルメールが2023年3月9日に発行した記念切手(その5) 「Flying Scotsman in a blizzard at Heap Bridge on the East Lancashire Railway, 2016」 (Alan Padley) |
本年3月9日に、英国のロイヤルメール(Royal Mail)が発行したフライング・スコッツマン(Flying Scotsman)の100周年にかかる12種類のうち、中盤の4枚について、御紹介したい。
フライング・スコッツマン100周年を記念して、 英国のロイヤルメールが2023年3月9日に発行した記念切手(その6) 「The 'Cathedrals Express' excursion crossing the Royal Border Bridge at Berwick-upon-Tweed, 2016」 (Ian Rutherford / Alamy Stock Photo) |
1862年に、ロンドンとエディンバラの間を急行列車が運行することになり、この列車が「フライング・スコッツマン」と呼ばれるようになった。
ロンドン発エディンバラ行きの急行列車は、午前10時にロンドンのキングスクロス駅(King’s Cross Station)を出発して、約10時間半後の午後8時35分にスコットランドのエディンバラに到着する運行スケジュールだった。
フライング・スコッツマン100周年を記念して、 英国のロイヤルメールが2023年3月9日に発行した記念切手(その7) 「Flying Scotsman at London's Victoria Station, 2002」 (PA Images / Alamy Stock Photo) |
運行開始当初、急行列車には、食堂車やトイレは設置されていなかったため、途中に停車するヨーク(York)やニューカッスル・アポン・タイン(Newcastle upon Tyne)等の駅において、乗客達は食堂やトイレへ走る羽目となった。
また、当時、急行列車には、1等車と2等車しか連結されておらず、3等車は、速度の遅い列車にのみ、連結されていた。
フライング・スコッツマン100周年を記念して、 英国のロイヤルメールが2023年3月9日に発行した記念切手(その8) 「close-up at Shildon, County Durham, 2019」 (Allstar Picture Library Ltd. / Alamy Stock Photo) |
なお、急行列車に、3等車が連結されるようになったのは、1887年11月になってからで、また、食堂車やトイレが設置されるようになったのは、20世紀に入ってからである。
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