本年3月9日に、英国のロイヤルメール(Royal Mail)が発行したフライング・スコッツマン(Flying Scotsman)の100周年にかかる12種類のうち、残りの4枚について、御紹介したい。
フライング・スコッツマン100周年を記念して、 英国のロイヤルメール(Royal Mail)が2023年3月9日に発行した 記念切手(その10) 「'LNER train service to and from Scotland' advertisement, designed by HL Oakley, 1923」 (HL Oarkley / Mary Evans Picture Library) |
1862年に、ロンドンとエディンバラの間を急行列車が運行することになり、この列車が「フライング・スコッツマン」と呼ばれるようになった。
ロンドン発エディンバラ行きの急行列車は、当初、午前10時にロンドンのキングスクロス駅(King’s Cross Station)を出発して、約10時間半後の午後8時35分にスコットランドのエディンバラに到着する運行スケジュールだった。
フライング・スコッツマン100周年を記念して、 英国のロイヤルメール(Royal Mail)が2023年3月9日に発行した 記念切手(その11) 「'Edinburgh: Mons Meg' poster, artwork by Frank Newbould, 1935」 (National Railway Museum / Science & Society Picture Library) |
その後、東海岸本線(East Coast Route)によるロンドン / エディンバラ間の所要時間は、並行する鉄道会社との競争の中で、1888年に約10時間半から7時間27分まで短縮された。
数多く存在した英国の鉄道会社が1923年に4大私鉄へと統合された結果、東海岸の鉄道会社は「ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道(LNER : London and North Eastern Railway)」となり、A3形蒸気機関車の1両である4472号機に「フライング・スコッツマン」の車両愛称が付与された。
英国のロイヤルメールは、当該年を起点として、今年がフライング・スコッツマン100周年と捉えていることになる。
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