2023年11月2日木曜日

パディントン 2 <映画版>(Paddington 2 )- その2

英国 / フランスによる共同制作の下、
2017年に実写アニメーション映画となった
「パディントン 2」の DVD 本体

英国の作家であるマイケル・ボンド(Michael Bond:1926年-2017年)作の児童文学「くまのパディントン(Paddington Bear)」シリーズの第1作目となる「くまのパディング(A Bear Called Paddington → 2023年9月26日付ブログで紹介済)」(1958年)をベースにして、英国 / フランスが共同制作した実写アニメーション映画「パディントン(Paddington)」が2014年に公開された後、2017年に公開された続編の「パディントン 2(Paddington 2)」の場合、次のように、物語が展開する。


ロンドンのウィンザーガーデンズ(Windsor Gardens)に住むブラウン一家の居候となったパディントンは、人なつこい性格もあって、近所に住む人達の人気者となっていた。


そんな中、ルーシー叔母さん(Aunt Lucy)の100歳の誕生日が近付いていた。

パディントンは、メアリー・ブラウン(Mary Brown)の友人であるサミュエル・グルーバー(Samuel Gruber)が経営する骨董品屋において、ロンドンの街を描いた「飛び出す絵本(pop-up book)」を見つけた。昔からロンドンを見たいと望んでいたルーシー叔母さんのために、パディントンは、この「飛び出す絵本」を買って、叔母さんの100歳の誕生日プレゼントにしようと考えた。

そこで、パディントンは、窓拭き等、いくつかのアルバイトを掛け持ちして、「飛び出す絵本」を買うお金を貯め始めたのである。


翌日には「飛び出す絵本」を買うだけのお金が貯まると言う正にその夜、髭を生やした泥棒が、サミュエル・グルーバーの骨董品屋から、その「飛び出す絵本」を盗み出す現場を、パディントンは、目撃する。パディントンは、泥棒の後を追いかけたが、途中で逃げられてしまった。


パディントンを撒いて、家へと戻って来た泥棒は、変装を解いた。

なんと、泥棒の正体は、ブラウン家の向かいに住んでいる俳優のフェニックス・ブキャナン(Phoenix Buchanan)だった。彼は、嘗てはウェストエンドの舞台で活躍したが、現在は落ち目で、ドッグフードの CM にしか出演できていない状況であった。

数日前、移動遊園地のオープニングセレモニーに出席したフェニックス・ブキャナンは、移動遊園地の主催者で、占い師でもあるマダム コズロヴァ(Madame Kozlova)が、サミュエル・グルーバーに対して、「飛び出す絵本」を売却したことを、パディントンからその話を聞いたのである。

それは、フェニックス・ブキャナンが「もう見つからない。」と諦めていた絵本で、彼の祖父が隠した財宝の手掛かりが、この絵本に載っているものと考えていた。

昔、彼の祖父は、サーカスの女性人気軽業師を殺して、彼女の財産を横取りしようとしたことがあった。その際、彼の祖父が見つけ出したのは、「飛び出す絵本」だけだったと言う経緯があったのだ。


髭を生やした泥棒が、サミュエル・グルーバーの骨董品屋から、「飛び出す絵本」を盗み出したと、パディントンは強く主張するものの、逆に、パディントン自身が「飛び出す絵本」を盗み出したとして、警察に告発されてしまう。

パディントンのことをよく知るサミュエル・グルーバー自身は、当然のことながら、パディントンが犯人だとは考えていなかったが、パディントンが目撃した泥棒が居た証拠が、残念ながら、見つからなかった。


結局のところ、パディントンは、不当に罪を認めさせられて、裁判において、有罪となり、懲役刑に処せられ、刑務所へと入れられてしまったのである。


「パディントン 2」の内容は、マイケル・ボンドの原作にはない話で、映画版のオリジナルである。


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