地下鉄ゴルダースグリーン駅の駅舎(その1) |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1932年に発表したミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズ作品の短編集「ミス・マープルと13の謎(The Thirteen Problems)<米題:火曜クラブ( The Tuesday Club Murders)>」の第7話「青いゼラニウム / 青いジェラニウム(The Blue Geranium)」(1929年)において、物語の語り手を務めるアーサー・バントリー大佐(Colonel Arthur Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)の友人であるジョージ・プリチャード(George Pritchard)の妻プリチャード夫人(Mrs. Pritchard)は、気難しい半病人で、彼女を担当する看護師を次から次へと変えていた。ところが、コプリング看護師(Nurse Copling)は、他の看護師とは異なり、プリチャード夫人にうまく対処していた。
地下鉄ゴルダースグリーン駅の駅舎(その2) |
物語上、コプリング看護婦の妹が住むと記述されているゴルダースグリーン地区(Golders Green → 2024年12月15日 / 12月18日付ブログで紹介済)は、ロンドン特別区の一つであるバーネット区(London Borough of Barnet)内に属しており、ロンドンの北西部に所在している。
ゴルダースグリーン地区内には、ロンドン地下鉄(London Underground)のゴルダースグリーン駅(Golders Green Tube Station)がある。
ノースエンドロード沿いに建つ Golders Green Hippodrome は、 以前、BBC コンサートオーケストラ(BBC Concert Orchestra)の本拠地だった。 |
地下鉄ゴルダースグリーン駅は、ノーザンライン(Northern Line)のエッジウェア支線の駅で、ハムステッド駅(Hampstead Tube Station)とブレントクロス駅(Brent Cross Tube Station)の間に所在している。なお、エッジウェア支線における北側の終点駅は、エッジウェア駅(Edgware Tube Station)である。
地下鉄ゴルダースグリーン駅(左側)の横を通り、 南北に延びるフィンチリーロード。 |
地下鉄ゴルダースグリーン駅は、1907年6月22日に、チャリングクロス・ユーストン&ハムステッド鉄道(Charing Cross, Euston & Hampstead Railway)の駅として開業。開業時点において、2つある北側の終点駅の一つで、車両基地が設置された。
地下鉄ゴルダースグリーン駅が開業した当初、駅周辺には、数軒の家があるだけだったが、開業後、駅周辺が急速に発展して、人口が増加。
地下鉄ゴルダースグリーン駅(右側)の前を通り、 東西に延びるノースエンドロード。 画面奥に見えるのが、ゴルダースグリーンロードで、 画面を左右に横切るのが、フィンチリーロード。 |
チャリングクロス・ユーストン&ハムステッド鉄道は、利用客の増加策として、エッジウェア支線の延伸を計画していたが、第一次世界大戦(1914年ー1918年)勃発により工事着工が遅延。1922年6月12日に路線延伸工事が開始され、延伸したエッジウェア支線が1923年11月19日に開業して、地下鉄ゴルダースグリーン駅は、エッジウェア支線の途中駅となった。
地下鉄ゴルダースグリーン駅の前にある ゴルダースグリーンバスターミナル |
現在、5つのホームを抱える橋上駅である地下鉄ゴルダースグリーン駅は、南北に延びるフィンチリーロード(Finchley Road)と東西に延びるゴルダースグリーンロード(Golders Green Road - 西側)/ ノースエンドロード(North End Road - 東側)の交差点に位置しており、駅舎の前には、ゴルダースグリーン地区と東西南北を結ぶゴルダースグリーンバスターミナル(Golders Green Bus Terminal)が、広い場所を占めている。
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