ベッドフォードスクエアの南東の角から ゴウアーストリート沿いのスクエアの東側を見たところ |
デヴォン州(Devon)の密輸業者島(Smugglers’ Island)にあるジョリーロジャーホテル(Jolly Roger Hotel)に滞在して、静かな休暇を楽しんでいた名探偵エルキュール・ポワロであったが、同ホテルには、美貌の元女優で、実業家ケネス・マーシャル(Captain Kenneth Marshall)の後妻となったアリーナ・ステュアート・マーシャル(Arlena Stuart Marshall)も宿泊しており、周囲の異性に対して、魅力を振り撒きながら、避暑地を満喫しており、ホテルの宿泊客の数名が、アリーナ・マーシャルの存在を疎ましく感じていた。ホテル内に、不穏な空気が次第に立ち込める中、ポワロは、「白昼にも、悪魔は居る。(There is evil everywhere under the sun.)」と呟かざるを得なかった。
8月25日の昼前、エミリー・ブルースター(Emily Brewster)を伴い、アリーナ・マーシャルを探しに、手漕ぎボートで出かけたパトリック・レッドファン(Patrick Redfern - クリスティーン・レッドファン(Christine Redfern)の夫で、アリーナ・マーシャルの不倫相手)は、Pixy Cove の浜辺に、水着の女性が倒れているのを発見する。パトリック・レッドファンを現場に残して、エミリー・ブルースターは、ボートを漕いで、ホテルへ助けを求めに戻った。
ホテルからの連絡を受けて、Pixy Cove へと駆け付けた地元警察によると、Pixy Cove の浜辺に倒れていた女性は、アリーナ・マーシャルで、男の手で絞殺されていたとの検死結果だった。
ベッドフォードスクエアの南側から ゴウアーストリート沿いのスクエアの東側を見たところ |
州警察のウェストン警視正(Chief Constable Weston)とコルゲート警部(Inspector Colgate)は、ポワロに対して、アリーナ・マーシャルを殺害した犯人を見つけ出すために、協力を求める。
アリーナ・マーシャルの夫と面談したポワロ達に対して、ケネス・マーシャルは、「妻の弁護士事務所は、ベッドフォード(Bedford Square)の Barkett, Markett & Applegood です。」と答えた。
ベッドフォードスクエアの南西の角から スクエア中央の庭園を見たところ |
デヴォン州の密輸業者島の Pixy Cove において殺害された元女優のアリーナ・マーシャルの弁護士事務所である Barkett, Markett & Applegood が所在するベッドフォードスクエアは、ロンドンの中心部であるロンドン・カムデン特別区(London Borugh of Camden)のブルームズベリー地区(Bloomsbury)内に所在する広場である。
ベッドフォードスクエアの南東の角から スクエアの東側と南側を見たところ |
ベッドフォードスクエアは、その東側を南北に延びるガウアーストリート(Gower Street)と、その西側を南北に延びるトッテナムコートロード(Tottenham Court Road → 2015年8月15日付ブログで紹介済)に挟まれている。
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