表紙が、牛の形に切り取られている。 これは、引退前のエルキュール・ポワロが挑む神話の中の英雄ヘラクレスの有名な12の難業のうち、 7番目の「クレタ島の雄牛」をモデルにしているものと思われる。 |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)の作品を出版している英国の Harper Collins Publishers 社から出ているエルキュール・ポワロ(Hercule Poirot)シリーズのペーパーバック版の表紙を使った2024年カレンダーのうち、3番目を紹介したい。
(3)短編集「ヘラクレスの冒険(The Labours of Hercules)」(1947年)
そこで、ポワロは、ほんの僅かな関わりでも構わないので、神話の中の英雄ヘラクレスが挑んだ有名な難業に関連するものに限り、探偵稼業から引退する前に、12の事件だけを引き受けることに決めた。
そして、英雄ヘラクレスと同様に、ポワロが挑む事件が、以下の12件である。
*「ネメアのライオン(The Nemean Lion)」(1939年)
*「レルネーのヒドラ(The Learnean Hydra)」(1939年)
*「アルカディアの鹿(The Arcadian Deer)」(1940年)
*「エルマントスのイノシシ(The Erymanthian Boar)」(1940年)
*「アウゲイアス王の大牛舎(The Augean Stables)」(1940年)
*「ステュムパロスの鳥(The Stymphalean Birds)」(1939年)
*「クレタ島の雄牛(The Cretan Bull)」(1939年)
*「ディオメーデスの馬(The Horses of Diomedes)」(1940年)
*「ヒッポリュテの帯(The Girdle of Hyppolita)」(1939年)
*「ゲリュオンの牛たち(The Flock of Geryon)」(1940年)
*「ヘスぺリスたちのリンゴ(The Apples of Hesperides)」(1940年)
*「ケルベロスの捕獲(The Capture of Cerberus)」(1947年)
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