2024年1月26日金曜日

ロビン・スティーヴンス作「グッゲンハイムの謎」(The Guggenheim Mystery by Robin Stevens) - その2

2018年に英国の Penguin Random House UK 社から出版された
シヴォーン・ダウド原案 / ロビン・スティーヴンス作
「グッゲンハイムの謎」の
ペーパーバック版の裏表紙
(Cover illustration : David Dean


米国カリフォルニア州出身で、現在、英国オックスフォード(Oxford)在住の作家であるロビン・スティーヴンス(Robin Stevens: 1988年ー)が2017年に発表したグッゲンハイムの謎(The Guggenheim Mystery)」は、以下のように展開していく。


主人公のテッド・スパーク(Ted Spark)は、12歳の少年で、


父:ベン(Ben)- ビル解体業

母:フェイス(Faith)- 看護師

姉:カトリーナ(Katrina)- 愛称:カット(Kat)


の3人と一緒に、ロンドンのテムズ河(River Thames)南岸に住んでいた。


母の妹で、「ハリケーングロリア(Hurricane Gloria)」と呼ばれている叔母のグロリア・マククラウド(Gloria McCloud)は、夫のラシッド(Rashid - インド人の医師)と離婚した後、息子のサリム(Salim - 13歳)と2人で、マンチェスター(Manchester)に住んでいたのだが、今回、ニューヨークにあるグッゲンハイム美術館(Guggenheim Museum)の学芸員(curator)の職を得た。

叔母のグロリアは、サリムを連れて、ニューヨークへ向かう前に、ロンドンに寄ったのだが、その翌日(5月24日)、観光に出かけたロンドンアイ(London Eye - テムズ河の南岸に建つ巨大な観覧車)のカプセルから、サリムの姿が消失してしまうと言う「ロンドンアイの謎(The London Eye Mystery → 2024年1月11日 / 1月15日 / 1月19日付ブログで紹介済)」事件が発生する。

テッドの推理により、無事に戻ったサリムは、グロリアと一緒に、ニューヨークへと旅立って行ったのである。


同じ年の8月、夏休みを迎えたテッドは、母のフェイス / 姉のカットと一緒に、叔母のグロリアと従兄弟のサリムが住むニューヨークを訪れた。旅行費用の節約のため、残念ながら、父のベンは、ロンドンで留守番を務めることとなった。

実は、テッドとしては、ニューヨーク行きには、あまり乗り気ではなく、父のベンと一緒に、ロンドンに残りたかったが、母のフェイスに無理矢理連れていかれる羽目となったのである。また、夏場にもかかわらず、少し「変わった」テッドは、学校の制服(スクール用のジャケット、シャツとズボン)で出かけることに拘った。


叔母のグロリアは、グッゲンハイム美術館の主任学芸員に就いており、テッド達がニューヨークに到着した翌日の8月9日(木)が美術館の休館日に該るため、フェイス / カット / テッドの3人とサリムを特別に入館させてくれたのである。

翌週の8月17日(金)から始まる展開会のために改装中の館内をテッド達が見学していると、突然、何かのきつい臭いがするとともに、白くて濃い煙が館内に充満する。

火事だと思ったテッド達は、慌てて美術館の外へと避難した。ところが、火事は見せ掛けで、テッド達を含む館内の全員が外へ出た隙に、美術館が保有しているワシリー・カンディンスキー(Vassily Kandinsky)の名画「黒い正方形の中に(In the Black Square)」が、何者かによって盗み出された後、美術館の裏側から、ヴァンで運び出されてしまったのである。


美術館の裏側から、カンディンスキーの名画を運び出したのは、「Effortless Light Removals」と言う会社であったが、警察が調べたところ、その会社への連絡には、美術館内のグロリアの座席の電話が使用されていた上に、その会社への支払には、グロリアのクレジットカードが使われていたのである。

その結果、叔母のグロリアは、カンディンスキーの名画盗難を計画した犯人だと疑われて、警察に逮捕されてしまう。


母親が逮捕されて、愕然とするサリム。

なんとしても、カンディンスキーの名画を無事に取り戻すとともに、叔母のグロリアの無実を立証する必要があった。


ロンドンアイのカプセルと言う密室からサリムが消失した謎を解明した実績を買われて、姉のカット / 従兄弟のサリムから、テッドは、再度の活躍を求められる。

気象学の知識は専門家並みと言う少し「変わった」頭脳を持つテッドが、「ロンドンアイの謎」事件に続いて、カンディンスキーの名画の行方とそれを盗難した真犯人を探すために、謎の解明に挑むのであった。


0 件のコメント:

コメントを投稿