2011年に米国の Lerner Publishing Group, Inc. より Graphic Universe シリーズの1冊として出版社されている コナン・ドイル作「まだらの紐」のグラフィックノベル版に掲載されている 登場人物表 |
米国の作家である Mr. Murray Shaw / Ms. M. J. Cosson が構成を、そして、フランスのイラストレーターである Ms. Sophie Rohrbach がイラストを担当したサー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)作「まだらの紐(The Speckled Band)」のグラフィックノベル版における主要な登場人物は、シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンの他は、コナン・ドイルの原作と同様に、
(1)ヘレン・ストーナー(Helen Stoner - 双子の妹)
(2)ジュリア・ストーナー(Julia Stoner - 双子の姉)
(3)グリムズビー・ロイロット博士(Dr. Grimesby Roylott - ジュリア・ストーナーとヘレン・ストーナーの義父)
の3人である。
コナン・ドイルの原作の場合、1883年4月の初め、午前7時15分過ぎにワトスンを起こしたホームズの説明の中で、ハドスン夫人(Mrs. Hudson)のことを言及しているだけで、ハドスン夫人が実際に登場する訳ではない。本グラフィックノベル版の場合、ホームズがワトスンを起こす際に、ハドスン夫人のことを全く言及していない。
本グラフィックノベル版は、米国で出版されていることもあり、物語に出てくる場所の位置関係について、読者に判りやすいように、ロンドンと英国の地図も掲載されている。
2011年に米国の Lerner Publishing Group, Inc. より Graphic Universe シリーズの1冊として出版社されている コナン・ドイル作「まだらの紐」のグラフィックノベル版に掲載されている ロンドンと英国の地図 |
(1)ベイカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)
言わずと知れた、ホームズとワトスンが共同生活を行なっている場所である。
現在の住所表記上、ベイカーストリート221番地に該る建物は、 フラットに改装されている。 |
(2)ウォータールー駅(Waterloo Station → 2014年10月19日付ブログで紹介済)
事件の依頼人であるヘレン・ストーナーは、早朝、当駅に到着した後、ベイカーストリート221Bのホームズの元を訪れている。
また、その日の午後、ホームズとワトスンは、当駅から列車に乗り、グリムズビー・ロイロット博士の屋敷へと向かっている。
ウォータールー駅の正面玄関 |
(3)ストークモラン(Stoke Moran)
グリムズビー・ロイロット博士、ジュリア・ストーナーとヘレン・ストーナーの3人が暮らしていた屋敷がある場所で、今回の事件の舞台となる。なお、ストークモランは、架空の場所だと理解している。
(4)レザーヘッド駅(Leatherhead Station)
事件の依頼人であるヘレン・ストーナーは、早朝、ストークモランの屋敷を出ると、当駅から列車に乗り、ロンドンのウォータールー駅へと向かった。
また、その日の午後、ホームズとワトスンは、ウォータールー駅から列車に乗り、グリムズビー・ロイロット博士の屋敷があるストークモランに近い当駅へと向かっている。
(5)ハーロウ(Harrow)
ロンドンの北西部にある場所で、ジュリア・ストーナー / ヘレン・ストーナーの母の妹に該るホノリア・ウェストファイル(Honoria Westphail)と言う未婚の叔母が住んでいる。ジュリアとヘレンの2人は、短期間であれば、叔母の家に泊まることが許されていた。
2年前のクリスマスに、ジュリアは、叔母の家へ出かけた際、そこで休職手当を受給している海軍少佐(half-pay major of marines)と出会い、婚約することになる。残念ながら、そのことが、彼女の命を縮めることになった。
(6)レディング
ロンドンに隣接するイングランド南部バークシャー州(Berkshire)の町で、1ヶ月前、ヘレン・ストーナーに対して結婚を申し込んだパーシー・アーミテージ(Percy Armitage)の父親であるアーミテージ氏(Mr. Armitage)が、レディングの近くのクレーンウォーター(Crane Water)と言う場所に住んでいる。なお、パーシー・アーミテージは、アーミテージ氏の次男である。
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