英国の HarperCollinsPublishers 社から出版されているアガサ・クリスティー作エルキュール・ポワロシリーズのペーパーバック表紙が新装版に変わったので、前回に続き、紹介したい。
(9)長編「雲をつかむ死(Death in the Clouds)」(1935年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第17作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第10作目に該っている。
大空を背景にした表紙が、エルキュール・ポワロがパリからロンドンへと戻る飛行機の中で飛び回ったスズメバチの形に切り取られている。
(10)長編「アクロイド殺し(The Murder of Roger Ackroyd)」(1926年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第6作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第3作目に該っている。
表紙が、キングスアボット村(King's Abbot)に住むジェイムズ・シェパード医師(Dr. James Sheppard)が「わたし」という語り手になって、事件を記録する際に使用する羽根ペンとインク瓶の形に切り取られている。
(11)長編「ハロウィーンパーティー(Hallowe’en Party)」(1969年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第60作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第31作目に該っている。
ハロウィーンと言えば、カボチャが定番であるが、カボチャを背景にした表紙が、猫の形に切り取られている。
(12)中編集「厩舎街の殺人(Murder in the Mews)」(1937年)
ガイ・フォークス ナイト(Guy Fawkes Night)に該る11月5日、ロンドンの夜空を照らす花火を背景にした表紙が、鞄の形に切り取られている。
(13)長編「ポワロのクリスマス(Hercule Poirot’s Christmas)」(1938年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第24作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第17作目に該っている。
雪が降る空を背景にした表紙が、柊(ヒイラギ)の葉の形に切り取られている。
(14)長編「ナイルに死す(Death on the Nile)」(1937年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第22作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第15作目に該っている。
表紙が、スカラベ(甲虫類のコガネムシ科タマオシコガネ属の属名およびその語源となった古代エジプト語)の形に切り取られている。
(15)長編「鳩のなかの猫(Cat Among the Pigeons)」(1959年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第51作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第28作目に該っている。
英国のテキサタイルデザイナーであるウィリアム・モリス(William Morris:1834年ー1896年)風のデザイン画を背景にした表紙が、中東のラマット王国(Ramat)の若き国王であるアリ・ユースフ(Prince Ali Yusuf)から依頼を受けた彼の親友で、彼のお抱え飛行士でもあるボブ・ローリンスン(Bob Rawlinson)が数十万ポンドの価値にもなる王家の宝石を隠したテニスラケットとテニスボールの形に切り取られている。
(16)短編集「ポワロ初期の事件(Poirot’s Early Cases)」(1974年)
表紙が、短編集に収録されている短編「あなたの庭はどんな庭?(How Does Your Garden Grow ?)」において、重要な手掛かりとなる牡蠣の貝殻の形に切り取られている。
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