今日から4回にわたって、英国の HarperCollinsPublishers 社から出版されているアガサ・クリスティー作エルキュール・ポワロシリーズのペーパーバック表紙が新装版に変わったので、紹介したい。
(1)長編「オリエント急行の殺人(Murder on the Orient Express)」(1934年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第14作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第8作目に該っている。
陸橋を渡るオリエント急行を背景にした表紙が、同列車内に設置されているランプの形に切り取られている。
(2)長編「もの言えぬ証人(Dumb Witness)」(1937年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第21作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第14作目に該っている。
表紙が、謎の死を遂げたエミリー・アランデル(Emily Arundell)の飼い犬であるボブ(Bob)の形に切り取られている。
(3)短編集「ヘラクレスの冒険(The Labours of Hercules)」(1947年)
表紙が、牛の形に切り取られている。
これは、引退前のエルキュール・ポワロが挑む神話の中の英雄ヘラクレス(Hercules)の有名な12の難業のうち、7番目の「クレタ島の雄牛(The Cretan Bull)」をモデルにしているものと思われる。
(4)長編「ゴルフ場殺人事件(The Murder on the Links)」(1923年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第3作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第2作目に該っている。
フランス、南ランスのメルランヴィル(Merlinville-sur-Mer)にあるジュネヴィエーヴ荘(Villa Genevieve)に住むポール・ルノー(Paul Renauld)の死体が発見されたゴルフ場を背景にした表紙が、ゴルフボールとティーの形に切り取られている。
(5)長編「象は忘れない(Elephants Can Remember)」(1972年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第63作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第32作目に該っている。
ポワロシリーズの作品としては、「カーテン(Curtain)」(1975年)がエルキュール・ポワロ最後の作品ではあるが、「カーテン」は1943年に執筆されているので、執筆順で言うと、本作品が、実質的には、ポワロ最後の作品となる。
表紙が、本作品において重要なテーマとなる象の形に切り取られている。
(6)長編「A B C 殺人事件(The ABC Murders)」(1935年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第18作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第11作目に該っている。
表紙が、エルキュール・ポワロが ABC を名乗る謎の人物から受け取る殺人予告を作成するのに使用されたタイプライターの形に切り取られている。
(7)長編「白昼の悪魔(Evil Under the Sun)」(1941年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第29作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第20作目に該っている。
デヴォン州(Devon)の密輸業者島(Smugglers' Island)にある Jolly Roger Hotel の海岸を背景にした表紙が、ベンチの形に切り取られている。
(8)長編「ひらいたトランプ(Cards on the Table)」(1936年)
アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第20作目に該り、エルキュール・ポワロシリーズの長編のうち、第13作目に該っている。
表紙が、謎めいた裕福な蒐集家であるシャイタナ氏(Mr. Shitana)の自宅で行われたブリッジで使用されたトランプのスペードマークの形に切り取られている。
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