2018年に英国の Simon & Schuster UK Ltd. から出版された アンドリュー・ウィルスン作「殺人の才能」の ペーパーバック版の表紙 (Cover illustration : Mark Smith Cover design : Pip Watkins / S&S Art Dept.) |
本作品「殺人の才能(A Talent for Murder)」は、英国の伝記作家 / 小説家 / ジャーナリストであるアンドリュー・ウィルスン(Andrew Wilson:1967年ー)が2017年に発表したものである。
アンドリュー・ウィルスンは、1967年6月6日、英国のランカシャー州(Lancashire)に出生。ロンドンのキングスカレッジ(King’s College, London)において、英国文学を専攻し、1988年に卒業すると、ジャーナリズムの世界へと進む。
アンドリュー・ウィルスンは、米国の作家であるパトリシア・ハイスミス(Patricia Highsmith:1921年ー1995年)の伝記に該る「Beautiful Shadow: A Life of Patricia Highsmith」を2003年に発表して、Edgar Allan Poe Award (for best critical biography) や LAMDA Literary Award (for biography) の賞を獲得する。
なお、パトリシア・ハイスミスは、「見知らぬ乗客(Strangers on a Train)」(1950年)や「太陽がいっぱい(The Talented Mr. Ripley)」(1955年)等の作品で、非常に有名である。
アンドリュー・ウィルスンは、他にも、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)を主人公に据えた以下の推理小説も発表している。
(1)「A Talent for Murder(殺人の才能)」(2017年)
(2)「A Different Kind of Evil」(2018年)
(3)「Death in a Desert Land」(2019年)
(4)「I Saw Him Die」(2020年)
なお、本シリーズは、アガサ・クリスティー財団(Agatha Christie Ltd.)の許可を受けている訳ではないことが言及されている。
アガサ・クリスティーを主人公とするシリーズの第1作目に該る「殺人の才能」は、彼女が謎の失踪を遂げた10日間に、焦点が当てられている。
ウィルトンロード(Wilton Road)側に面したヴィクトリア駅の入口 |
物語は、1926年12月、ロンドンのヴィクトリア駅(Victoria Station → 2015年6月13日付ブログで紹介済)から始まる。
ヴィクトリア駅のプラットフォームに居たのは、アガサ・クリスティーその人であった。
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