筆者が購入した「アガサ・クリスティー マープル 2023年カレンダー」から抜粋 |
アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)作「パディントン発4時50分(4:50 from Paddington)」(1957年)の TV ドラマ版が、英国の TV 会社 ITV 社による制作の下、「Agatha Christie’s Miss Marple」の第3話(第1シリーズ)として、2004年に放映されている。英国の女優であるジェラルディン・マクイーワン(Geraldine McEwan:1932年ー2015年)が、ミス・ジェイン・マープルを演じている。
パディントン駅の屋根(その1) <筆者撮影> |
英国 TV ドラマ版における主な登場人物(ミス・マープルを除く)と出演者は、以下の通り。
<事件の関係者>
(1)ルーサー・クラッケンソープ(Luther Crackenthorpe - クラッケンソープ家の当主で、ラザフォードホール(Rutherford Hall)屋敷に居住):David Warner
(2)エマ・クラッケンソープ(Emma Crackenthorpe - クラッケンソープ家の長女 / ラザフォードホールにおいて、父ルーサーの世話をしている / クラッケンソープの主治医であるデイヴィッド・クィンパー医師に好意を寄せている):Niamh Cusack
(3)セドリック・クラッケンソープ(Cedric Crackenthorpe - クラッケンソープ家の次男/ 画家):Ciaran McMenamin
(4)ハロルド・クラッケンソープ(Harold Crackenthorpe - クラッケンソープ家の三男 / 会社重役):Charlie Creed-Miles
(5)レディー・アリス・クラッケンソープ(Lady Alice Crackenthorpe - ハロルドの妻 / 没落貴族(伯爵)の娘):Rose Keegan
(6)アルフレッド・クラッケンソープ(Alfred Crackenthorpe - クラッケンソープ家の四男 / 無職で、裏社会の仕事に従事):Ben Daniels
(7)ブライアン・イーストリー(Bryan Eastley - クラッケンソープ家の次女であるイーディス・クラッケンソープ(Edith Crackenthorpe / 故人)の夫で、元戦闘機パイロット):Michael Landes
(8)アレグザンダー・イーストリー(Alexander Eastley - イーディスとブライアンの息子):Kurtis O’Brien
(9)ジェイムズ・ストッダード=ウェスト(James Stoddard-West - アレグザンダー・イーストリーの友人):Toby Marlow
(10)デイヴィッド・クィンパー医師(Dr. David Quimper - クラッケンソープ家の主治医 / エマ・クラッケンソープに好意を寄せている):Griff Rhys Jones
<被害者>
(11)アンナ・ストラヴィンスカ(Anna Stravinska - バレエダンサー / パリのマリツキバレエ団(Ballet Maritski)の団員):Meritxell Lavanchy
<ミス・マープルの関係者>
(12)エルスペス・マギリカディー夫人(Mrs. Elspeth McGillicuddy - ミス・マープルの友人 / 殺人の目撃者):Pam Ferris
(13)ルーシー・アイルズバロウ(Lucy Eyelesbarrow - ミス・マープルの旧知の家政婦で、若いベテラン料理人 / ミス・マープルに依頼されて、エルスペス・マギリカディー夫人が目撃した女性の死体を捜索):Amanda Holden
<警察関係者>
(14)オードリー警部(Inspector Awdrey - 地元警察の警部):Rob Brydon
(15)トム・キャンベル警部(Inspector Tom Campbell - ミス・マープルの甥 / ミス・マープルは、彼の家に捜査拠点を構えて、ルーシー・アイルズバロウに対して、捜査の指示を行う)
パディントン駅のプラットフォームに設置されている大時計(その1) <筆者撮影> |
英国 TV ドラマ版における登場人物には、基本的に、アガサ・クリスティーの原作に沿っているが、原作に比べると、以下の違いが見受けられる。
*原作の場合、ミス・マープルの甥であるレイモンド・ウェスト(Raymond West)の次男デイヴィッド・ウェスト(David West)が英国国鉄(British Railways)に勤務しており、エルスペス・マギリカディー夫人がパディントン駅(Paddington Station → 2014年8月3日付ブログで紹介済)から乗車した列車に並走した列車を調べるのを手助けしているが、英国 TV ドラマ版の場合、ミス・マープル達は、自分達で調べ上げているため、デイヴィッド・ウェストは登場しない。
*原作の場合、警察関係者として、スコットランドヤードのダーモット・クラドック警部(Detective-Inspector Dermot Craddock)、地元警察のベーコン警部やパリ警察のアルマン・デッサン警部(Inspector Armand Dessin)が出てくるが、英国 TV ドラマ版の場合、彼らは誰も登場しない。彼らの代わりに、地元警察のオードリー警部とミス・マープルの甥であるトム・キャンベル警部が登場する。
*原作の場合、ブライアン・イーストリーとルーシー・アイルズバロウの2人が恋愛関係に発展していく。一方、英国 TV ドラマ版の場合、ブライアン・イーストリーは、ルーシー・アイルズバロウに対して、何度も好意を見せるが、最終的に、恋愛関係に発展して行くのは、ミス・マープルの甥であるトム・キャンベル警部とルーシー・アイルズバロウの2人である。
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