2025年1月5日日曜日

舞台劇「シャーロック・ホームズのキャロル(A Sherlock Carol)」- その1

舞台劇「シャーロック・ホームズのキャロル」のポスター(表面)-
画面手前の人物が、Mr. Ben Caplan が演じるシャーロック・ホームズで、
画面奥の人物が、Mr. Kammy Darweish が演じる
エベネーザ・スクルージ。


リージェンツパーク(Regent’s Park→2016年11月19日付ブログで紹介済)に沿って、地下鉄ベイカーストリート駅(Baker Street Tube Station→2014年4月18日 / 4月21日 / 4月26日 / 4月27日 / 5月3日 / 5月10日 / 5月11日 / 5月18日付ブログで紹介済)からセントジョンズウッド地区(St. John’s Wood→2014年6月17日付ブログで紹介済)へと向かって北上するパークロード(Park Road)沿いの35番地(35 Park Road, Marylebone, London NW1 6XT)に、ルドルフ・シュタイナーハウス(Rudolf Steiner House → 2019年8月18日付ブログで紹介済)が建っている。


ルドルフ・シュタイナーハウス内にあるマリルボーン劇場(Marylebone Theatre - 旧ルドルフ・シュタイナー劇場(Rudolf Steiner Theatre))において、2024年11月29日(金)から2025年1月5日(日)までの1ヶ月間強、舞台劇「シャーロック・ホームズのキャロル(A Sherlock Carol)」が上演されている。

最終日である今日、同舞台劇を観劇してきたので、御紹介したい。


同舞台劇は、サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)による原作に基づいたものではなく、英国の劇作家 / 演劇監督で、俳優でもあるマーク・シャナハン(Mark Shanahan)による飜案である。

「シャーロック・ホームズのキャロル」がマリルボーン劇場において上演されるのは、3年目に該る。

なお、マーク・シャナハンは、アガサ・クリスティー財団(Agatha Christie Ltd.)と一緒に、「アクロイド殺し(The Murder of Roger Ackroyd → 2022年11月7日および2023年9月25日 / 10月2日付ブログで紹介済)」(1926年)の戯曲化も行っている。


舞台劇「シャーロック・ホームズのキャロル」のポスター(裏面)-
画面の人物は、Mr. Ben Caplan が演じるシャーロック・ホームズ。

「シャーロック・ホームズのキャロル」の場合、1891年5月、「犯罪界のナポレオン(Napoleon of crime)」と呼ばれるジェイムズ・モリアーティー教授(Professor James Moriarty)と一緒に、スイスのマイリンゲン(Meiringen)にあるライヘンバッハの滝(Reichenbach Falls)へと姿を消したシャーロック・ホームズが、1894年4月、3年ぶりにロンドンへと帰還した同年12月のクリスマスイヴから、物語が始まる。


暗くなるロンドンの街を彷徨い歩くホームズ。彼は、未だにモリアーティー教授の幻影に取り憑かれていた。「モリアーティー教授は、ライヘンバッハの滝壺で死んだ筈だが、実際には、どこかで、もしかすると、ロンドンに居る自分の近くで、まだ生きて居るのではないか?」と。


そんな最中、路上において、ホームズは、成長して医師となったタイニー・ティム・クラチット(Dr. Tiny Tim Cratchit)に出会う。彼は、エベネーザ・スクルージ(Ebenezer Scrooge)とジェイコブ・マーレイ(Jacob Marley)が経営する事務所「スクルージ&マーレイ(Scrooge & Marley)」に、薄給で雇われていたロバート・クラチット(Robert Cratchit - 愛称:ボブ(Bob))の息子であった。

タイニー・ティム・クラチット医師は、ホームズに対して、エベネーザ・スクルージの謎の死の捜査を依頼するのであった。


「シャーロック・ホームズのキャロル」は、(1)コナン・ドイル作「青いガーネット(The Blue Carbuncle → 2025年1月1日 / 1月2日 / 1月3日 / 1月4日付ブログで紹介済)」(1892年)と(2)ヴィクトリア朝を代表する英国の小説家で、主に下層階級を主人公にして、弱者の視点から社会を風刺した作品を発表したチャールズ・ジョン・ハファム・ディケンズ(Charles John Huffam Dickens:1812年ー1870年)作「クリスマスキャロル(A Christmas Carol)」(1843年)の内容を取り入れつつ、展開していく。


          

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