2024年9月6日金曜日

ミス・マープルの世界<ジグソーパズル>(The World of Miss Marple )- その14A

英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。


今回も、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。


(37)マーマレードの瓶(marmalade jar)



マーマレードの瓶が、ジズソーパズルの左下に立つドリー・バントリー(Mrs. Dolly Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)と夫のアーサー・バントリー大佐(Colonel Arthur Bantry → 2024年8月14日付ブログで紹介済)の右手前にあるテーブルの上、左端近くに置かれている。


(38)スコーンと蜂蜜(scone with honey)



スコーンと蜂蜜が載った皿が、ジズソーパズルの左下に立つドリー・バントリーと夫のアーサー・バントリー大佐の右手前にあるテーブルの上、一番右端に置かれている。


(39)黒鶫<クロツグミ>(blackbird)



黒鶫(クロツグミ)が、ジズソーパズルの右下にある蔓棚の上に、2羽留まっている。


これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1953年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「ポケットにライ麦を(A Pocket Full of Rye)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第45作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第6作目に該っている。

同作品は、マザーグース(Mother Goose)の童謡の歌詞通りに、殺人事件が発生する「見立て殺人」をテーマにした作品である。


ビル・ブラッグ氏Mr. Bill Braggが描く
ミス・マープルシリーズの長編第6作目である
「ポケットにライ麦を」の一場面


ビル・ブラッグ氏によるイラストには、

投資信託会社の社長であるレックス・フォーテスキューが、

オフィスにおいて、朝の紅茶を飲んだ後、急逝する前のシーンが描かれている。

床に伸びた影は、彼の個人秘書である

アイリーン・グローヴナー(Miss Irene Grosvenor)だと思われる。

Harper Collins Publishers 社から出版されている

「ポケットにライ麦を」のペーパーバック版の表紙には、

ビル・ブラッグ氏によるイラストが、

紅茶が入ったポットの形に切り取られているものが使用されている。


                   

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