英国の Orion Publishing Group Ltd. から2024年に発行されている「ミス・マープルの世界(The World of Miss Marple)」と言うジグソーパズル内に散りばめられているミス・ジェイン・マープル(Miss Jane Marple)シリーズの登場人物や各作品に関連した68個の手掛かりについて、前回に引き続き、順番に紹介していきたい。
今回も、ミス・マープルが登場する作品に関連する手掛かりの紹介となる。
(53)牛乳が入ったグラス(glass of milk)
牛乳が入ったグラスが、ジズソーパズルの中央のやや下に居るジェイスン・ラフィール(Jason Rafiel → 2024年8月14日付ブログで紹介済)が操作するレコードプレイヤーが置かれているテーブルの上に置かれている。
(54)フロリバンダ(floribunda roses)
フロリバンダ(薔薇の1品種 - polyantha と tea rose の交配種で、大輪)が、ジズソーパズルの中央のやや下に居るジェイスン・ラフィールが座るテラス用の椅子の背後にある花壇内で、青いゼラニウムの右側に咲いている。
これらから連想されるのは、アガサ・メアリー・クラリッサ・クリスティー(Agatha Mary Clarissa Christie:1890年ー1976年)が1971年に発表したミス・マープルシリーズ作品の「復讐の女神(Nemesis)」である。本作品は、アガサ・クリスティーが執筆した長編としては、第62作目に該り、ミス・マープルシリーズの長編のうち、第11作目に該っている。
ミス・マープルシリーズの長編の発表順としては、次の「スリーピングマーダー(Sleeping Murder → 2022年12月1日付ブログで紹介済)」(1976年)が最後の作品であるが、同作は、アガサ・クリスティーにより、ずーっと以前に執筆されているため、執筆順としては、実質的に、「復讐の女神」が最後の作品となる。
ビル・ブラッグ氏(Mr. Bill Bragg)が描く ミス・マープルシリーズの長編第11作目である 「復讐の女神」の一場面 |
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